テネシン
読み:テネシン
外語:Ts: Tennessine

 17族に属する典型非金属元素超重元素。仮名ウンウンセプチウム(Uus)。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
同位体天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
291Ts10ミリ秒  
292Ts50ミリ秒  
293Ts22ミリ秒α崩壊289Mc
294Ts51ミリ秒α崩壊290Mc
297Ts   

性質
 不明。

特徴

安全性

適用法令

危険性

有害性

環境影響

発見
 2009(平成21)年、ロシアのドブナ原子核共同研究所(JINR)が、モスクワ郊外にある粒子加速装置でバークリウムカルシウムを衝突させるという方法で作りだされ、翌 2010(平成22)年に発表された。
 製法は次の通りであった。
 249Bk + 48Ca → 297Ts*293Ts + 4n
 249Bk + 48Ca → 297Ts*294Ts + 3n
 7ヶ月間の実験で、293Tsが5原子、294Tsが1原子確認された。
 2012(平成24)年、ドイツの重イオン科学研究所(GSI)でも、他の組み合わせにおいて発見したと発表した。
 2015(平成27)年12月、IUPAC/IUPAPは元素の発見を承認、ロシアのドブナ原子核共同研究所と、共同研究チームであるアメリカのローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)、オークリッジ国立研究所(ORNL)に命名権を与えた。
 化学名Tennessineは、米国テネシー州にあるオークリッジ国立研究所(ORNL)の貢献により、テネシー州(Tennessee)から命名された。なお、金属元素は現在、語尾に-iumを付けることになっているが、ハロゲンはこれまで慣例として-ineが付けられていた。そこで従来の慣例を崩さないよう、この元素にも-ine語尾のTennessineという名が付けられることとなった。

主な化合物
 不明。

前後の元素
 
 116 リバモリウム ‐ 117 テネシン ‐ 118 オガネソン

再検索