セフジトレン ピボキシル
読み:セフジトレン-ピボキシル
外語:Cefditoren Pivoxil

 第二世代セフェム系抗生物質の成分。略号は「CDTR-PI」。
目次

物質の情報
 

誘導体、関連物質の例

薬品の情報

作用機序
 セフジトレン ピボキシルはプロドラッグ(ドラッグの前駆体)であり、体内で代謝されることで抗菌活性を有するセフジトレンとなる。
 セフジトレン(セフェム系抗生物質)の作用機序は、細菌細胞壁の合成阻害である。
 各種細菌の細胞壁を作る酵素にあるペニシリン結合蛋白(PBP)に結合することで活性を阻害し、殺菌的に作用する。
 セフジトレン自体は殆ど代謝を受けることが無く、主として尿および胆汁中に排泄される。

適応

適応菌種
 溶連菌や黄色ブドウ球菌などのグラム陽性菌のほか、大腸菌やインフルエンザ菌(注: インフルエンザウイルスとは異なる)などのグラム陰性菌にも強い抗菌力を発揮し、幅広い抗菌スペクトルを示す抗生物質である。但しβ-ラクタム剤に耐性を示す緑膿菌には効果が無い。
 このように何でもかんでも効く抗生物質は、殆どの場合は必要ない。しかし日本ではよく出される。

適応症

用法、用量
 成人で、1回100mg(力価)を1日3回、食後に経口投与する。
 年齢・症状に応じて適時増減し、重症ないし効果が不十分な場合は200mg(力価)を1日3回、食後に経口投与する

副作用など
 頻度が0.1%を超えるもの。
 下痢となるのは抗菌力に伴う腸内細菌の乱れが原因であるが、酷い下痢でなければ心配はない。
 重い副作用は滅多に起こらないが、薬品の特性上ごく稀にアナフィラキシーショックをおこす可能性(0.1%〜5%未満)があるので、万一の場合は、必要に応じて使用の中止などの適切な対応が必要である。

規制区分

製品例

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