副作用
読み:ふくさよう
薬剤で、本来の効果と付随して起こる別の作用のこと。えてして人体に有害なことが多い。対するは主作用。
概要
例えば、頭痛薬(アスピリン等)を飲んだら皮膚が腫れた、といった症例である。このような症状が出たらすぐに医師に相談し、またそのとき飲んだ薬の成分はよく覚えておいて、以後は決して服用しないように成分をよく確かめるようにしたほうがよい。これはアレルギー(過敏症)であるため、二度目は免疫系が早く反応し、最悪の場合で死に至ることもある。
また薬剤によっては代謝の際などに肝臓や腎臓にダメージがあり肝機能障害や腎機能障害を生じさせるものもあるが、そういったリスクは経過観察で対応し、主作用に期待して服用させる、という例も少なからずある。
特徴
主作用と副作用
副作用のない薬品はない。
そこで薬品は承認されるまえに様々な試験が行なわれ、どのような副作用があるかが確認され、その内容が添付文書に記載される。そして、医師と薬剤師は、病状と主作用と副作用を天秤に掛け、その中で適切と判断する薬品を患者に出す。
例えば、インフルエンザで40℃の熱が続けば脳に悪影響が起こりうるし、インフルエンザウィルスが脳に回れば後遺症が出る。後遺症が出れば一生苦しむことになるため、ここで多少の副作用があっても抗ウイルス剤を用いて治療することで後遺症を回避する確率を高める。これが「医療」である。
絶対の安全性
薬に絶対の安全性を求めるのは自由だが、誰からも供給されない。
絶対の安全が保証されていないから飲むべきではない、という考えを持つこと自体は自由だが、その場合は薬や近代医療にすがることを諦めるしかない。祈祷などにすがって生きることも、公序良俗に反しなければ自由なことである。
ゼロリスクなどというものはこの世にはなく、ゼロリスクは社会通念ではない。
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