アルプラゾラム
読み:アルプラゾラム
外語:alprazolam

 マイナートランキライザー(抗不安薬)。ベンゾジアゼピン精神神経用剤の成分。
目次

情報

基本情報
 

特徴

薬効薬理

用途
 主要な用途は次のとおり。
 その他、次のような心の病にも応用されている。

抗不安薬としての効果
 イライラや不安感を収められるが、ぼんやりとした感じになる。また、喜怒哀楽・感情が抑圧されるような感じになる。
 嬉しいことも感じられなくなっているのかもしれない。
 リラックス状態で服用するとかなり効果があるが、完全な緊張時にはあまり効かないとされる。

安定剤としての効果
 安定剤としては中ランクで、切れたことが実感できる。
 このことから、煙草のような依存が生まれる。
 またアルコールとの併用も危険で、歯の震えを伴う悪酔いなどの症状を発症するようだ。

睡眠薬としての性能
 睡眠薬としては即効性で、飲んで15分ほどで効き始める。
 効果は4〜5時間程度。

作用機序
 脳にあるリラックス系神経受容体「BZD受容体」に結合する。
 視床下部扁桃核を含む大脳辺縁系に対する抑制/鎮静作用により鎮静作用が発生するものと見込まれる。
 穏やかに作用しながら、不安や緊張を除き、心を落ち着かせる働きがある。
 副作用で、鎮静・催眠作用、筋弛緩作用による肩こり腰痛の緩和、痙攣の緩和などがある。
 主な適用は不安神経症、パニック障害で、同様の症状を呈する鬱病や不眠症などにも使われる。
 本剤は肝薬物代謝酵素チトクロムP450 3Aで代謝される。

用法、用量
 成人には、アルプラゾラムとして1日1.2mgを3回に分けて経口投与する。
 増量する場合は、最高用量を1日2.4mgとし、3から4回に分けて経口投与する。但し高齢者の場合は1日1.2mgを超えないこと。

副作用など
 眠気、倦怠感等が確認されている。
 発疹・掻痒などが生じた場合は服用を中止すること。
 このほかに、おねしょ頻尿尿失禁など尿まわりの副作用も報告されている(頻度不明)。

規制区分

製品例
 ゾロ多数。アゾリタン(大洋)、カームダン(共和)、メデポリン(メディサ=沢井)、メンビット(東和)など。

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