視床下部
読み:ししょう-かぶ
外語:hypothalamus
間脳に分類される脳の一部で、第三脳室とされる脳の中央部分にある脳室の壁に存在する。
概要
扁桃体や中脳中心灰白質と密接な神経繊維連絡があり、この三部位で情動に関するシステムを構築する。
僅か4gほどの大きさだが、大きく、自律神経系の中枢、内分泌系の中枢、本能の中枢であり、様々な重要な働きをする。
特徴
自律神経系
自律神経系の中枢としては、情動に伴って自律神経系の反応(脈拍数(心拍数)や血圧、体温、食欲、睡眠欲、呼吸の変化など)を調整する。
内分泌系
内分泌系の中枢としては、脳下垂体と連携し、ホルモンの働きの調整を担う。
例えば性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GRH)を分泌し脳下垂体前葉より性腺刺激ホルモンを分泌させる。そしてこのホルモンもまたGRHの分泌を抑制するよう負のフィードバックの作用をする。
本能
本能の中枢としては、大きく摂食中枢と飲水中枢がある。
うち摂食中枢は空腹中枢と満腹中枢に分けられ、視床下部の外側に空腹中枢、内側の腹内側核に満腹中枢がある。
再検索