ネオジム
読み:ネオジム
外語:Nd: Neodymium

 銀白色の金属元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、124から161までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は5つある。
 このうち142Nd以外は全て長寿命放射性同位体であると考えられている。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
124Nd   
125Nd   
126Nd β+崩壊126Pr
127Nd β+崩壊127Pr
128Nd β+崩壊128Pr
129Nd β+崩壊129Pr
130Nd β+崩壊130Pr
131Nd β+崩壊131Pr
132Nd β+崩壊132Pr
133Nd β+崩壊133Pr
134Nd β+崩壊134Pr
135Nd β+崩壊135Pr
136Nd β+崩壊136Pr
137Nd β+崩壊137Pr
138Nd β+崩壊138Pr
139Nd β+崩壊139Pr
139mNd   
140Nd0.09%3.37日EC崩壊140Pr
141Nd β+崩壊141Pr
141mNd   
142Nd27.2%安定核種(中性子数82)
143Nd12.2%安定核種(中性子数83)
144Nd23.8%2100兆年α崩壊140Ce
145Nd8.3%安定核種(中性子数85)
146Nd17.2%安定核種(中性子数86)
147Nd10.98日β崩壊147Pm
148Nd5.7%>3×1018  
149Nd1.8時β崩壊149Pm
150Nd5.6%>1.1×1019崩壊150Sm
151Nd β崩壊151Pm
152Nd12分β崩壊152Pm
153Nd β崩壊153Pm
154Nd β崩壊154Pm
155Nd β崩壊155Pm
156Nd β崩壊156Pm
157Nd β崩壊157Pm
158Nd β崩壊158Pm
159Nd β崩壊159Pm
160Nd β崩壊160Pm
161Nd β崩壊161Pm
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

特徴
 希土類の中では、地殻中に二番目に多い元素である。
 永久磁石、モーター、固体レーザーなどに用いられている。

安全性

危険性

有害性

環境影響

発見
 1885(明治18)年、オーストリーのウェルスバッハが、モナズ石中にネオジムと共に発見した。
 当初、一つの元素だと考えられていたジジミウムは、実は混合物であった。こうして、このジジミウムから次々と元素が単離されていった。ウェルスバッハは、ここからプラセオジムと共に二つの元素を見いだした。
 具体的には、次のように単離されている。
 化学名Neodymiumは、ギリシャ語で「新しい」を意味するνε'οσ(ne'os)と、元の元素名ジジミウムつまりギリシャ語で「双子」を意味するδι'δυμοσ(di'dymos)の組み合わせから付けられた。

主な化合物

前後の元素
 
 59 プラセオジム ‐ 60 ネオジム ‐ 61 プロメチウム

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