サマリウム
読み:サマリウム
外語:Sm: Samarium

 銀白色の金属元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、128から165までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は6つある。
 しかし、6種類全てが長寿命放射性同位体であると考えられている。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
128Sm   
129Sm   
130Sm β+崩壊130Pm
131Sm β+崩壊131Pm
132Sm β+崩壊132Pm
133Sm β+崩壊133Pm
134Sm β+崩壊134Pm
135Sm β+崩壊135Pm
136Sm β+崩壊136Pm
137Sm β+崩壊137Pm
138Sm β+崩壊138Pm
139Sm β+崩壊139Pm
140Sm β+崩壊140Pm
141Sm β+崩壊141Pm
141mSm   
142Sm β+崩壊142Pm
143Sm β+崩壊143Pm
144Sm3.07%安定核種(中性子数82)
145Sm360日EC崩壊145Pm
146Sm1億年α崩壊142Nd
147Sm14.99%1060億年α崩壊143Nd
148Sm11.24%8000兆年α崩壊144Nd
149Sm13.82%>2000兆年  
150Sm7.38%安定核種(中性子数88)
151Sm90年β崩壊151Eu
152Sm26.75%安定核種(中性子数90)
153Sm46.7時β崩壊153Eu
154Sm22.75%安定核種(中性子数92)
155Sm24分β崩壊155Eu
156Sm β崩壊156Eu
157Sm β崩壊157Eu
158Sm β崩壊158Eu
159Sm β崩壊159Eu
160Sm β崩壊160Eu
161Sm β崩壊161Eu
162Sm β崩壊162Eu
163Sm β崩壊163Eu
164Sm β崩壊164Eu
165Sm β崩壊165Eu
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

特徴
 磁性材料として優れており、永久磁石の材料に使われている。

安全性

危険性

有害性

環境影響

発見
 ロシアのサマルスキー(Василий Евграфович Самарский-Быховец)が発見した鉱物は後にサマルスキー石と命名され、フランスのボアボードランがこの中から新元素を発見した。
 元素名は、鉱物の発見者サマルスキーにちなむ。

主な化合物

前後の元素
 
 61 プロメチウム ‐ 62 サマリウム ‐ 63 ユウロピウム

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