タール色素
読み:タールしきそ
外語:tar pigment
いわゆる
合成着色料
と呼ばれるものの一種。
目次
概要
特徴
分類
由来
有害性など
主な物質
食品添加物
化粧品用色素
概要
「赤色△号」「黄色△号」「青色△号」として見かけられるものが該当する。
食品、医薬品、化粧品、衣料品の着色料、染料、
食品添加物
などとして、広く使われている。
特徴
分類
化学構造により、次のように分類される。
アゾ色素
キサンチン色素
トリフェニルメタン染料
インジゴイド染料
由来
元々は、
石炭
から得られるコールタールに含まれる、
ナフタレン
、
ベンゼン
、
フェノール
などの
芳香族
を原料に作られた
アゾ色素
が使われていた。
現在、石炭は衰退し石油が一般化したことから、石油精製時に出来る
ナフサ
を原料に作られている石油化学製品となっている。アゾ色素も、今では石油から作られており、石炭から作られることは希になった。
有害性など
日本含め各国では、
発がん性
などの検査において、安全と認められた物のみが使用されている。
しかし、「石油由来である」「タール」といった事柄などから、必要以上に懸念を抱く者がいるのも事実である。
内分泌撹乱作用(環境ホルモン作用)が懸念されたり、
発がん性
や
変異原性
が報告されてもいる。但し、一般に言われるほどの猛毒があるわけではない。
天然だからといっても安全というわけではなく、天然色素でも大量に摂取すれば発がん性があるとして取り消されたものもある(
アカネ色素
など)。
着色料としては、通常はごくごく微量が使われるのみなので、定常的に摂取しても健康を害する恐れはほぼ無いと見込まれている。
食べ過ぎは体に良くない
が、食べ過ぎなければ良いのである。
主な物質
2001(平成13)年現在、日本では
食品添加物
として12種類が許可され、化粧品では83種類が許可されている。
食品添加物
食品添加物に使える
色素
は、次の12種類である。
赤色2号
赤色3号
赤色40号
赤色102号
赤色104号の(1)
赤色105号の(1)
赤色106号
黄色4号
黄色5号
青色1号
青色2号
緑色3号
化粧品用色素
化粧品に使える色素は、次の83種類である。
赤色色素
赤色2号
赤色3号
赤色102号
赤色104号の(1)
赤色105号の(1)
赤色106号
赤色201号
赤色202号
赤色203号
赤色204号
赤色205号
赤色206号
赤色207号
赤色208号
赤色213号
赤色214号
赤色215号
赤色218号
赤色219号
赤色220号
赤色221号
赤色223号
赤色225号
赤色226号
赤色227号
赤色228号
赤色230号の(1)
赤色230号の(2)
赤色231号
赤色232号
赤色401号
赤色404号
赤色405号
赤色501号
赤色502号
赤色503号
赤色504号
赤色505号
赤色506号
黄色色素
黄色4号
黄色5号
黄色201号
黄色202号の(1)
黄色202号の(2)
黄色203号
黄色204号
黄色205号
黄色401号
黄色402号
黄色403号(1)
黄色404号
黄色405号
黄色406号
黄色407号
橙色色素
橙色201号
橙色203号
橙色204号
橙色205号
橙色206号
橙色207号
橙色401号
橙色402号
橙色403号
青色色素
青色1号
青色2号
青色201号
青色202号
青色203号
青色204号
青色205号
青色403号
青色404号
緑色色素
緑色3号
緑色201号
緑色202号
緑色204号
緑色205号
緑色401号
緑色402号
その他
褐色201号
黒色401号
紫色201号
紫色401号
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