石炭
読み:せきたん
外語:coal
天然に産する、炭化水素類を主成分とする個体の混合物の総称。
概要
太古の昔にあった植物が地球に埋まり、これが地中において地熱や圧力を受け変質することで石炭となる。
石油や天然ガスと共に重要な燃料として古くから使われており、「黒ダイヤ」などの異名を持つ。
蒸気機関車などのように、石炭を燃料とする機関の発明により産業革命がもたらされた。
特徴
輸入先
2011(平成23)年実績で、石炭は国内生産が0.5%、輸入99.5%であり、ほぼ全量を輸入に頼っている。
2011(平成23)年に輸入された石炭は17,524万トンであり、輸入先は次の通りである。
- オーストラリア連邦 59.8%
- インドネシア共和国 20.2%
- ロシア連邦 6.5%
- カナダ 5.5%
- アメリカ合衆国 3.6
- (その他) 4.4%
利点
- 比較的安い
- 豊富にある
- 木炭よりは質量あたりの熱量が高い
欠点
- 固体のため運搬が高コスト
- 石油や天然ガスよりは熱量が低い
- 硫黄分や、水銀等重金属を多く含み、大気を汚染する
- 実は放射性物質を豊富に含んでいる
- 燃やした後には灰(石炭灰)が残ってしまう。しかも石炭灰は放射能問題がある
- 採掘の際に多くの人命が失われる。炭鉱は危険な場所の代名詞である
火力発電
火力発電で使われることがあり、石炭火力発電と呼ばれる。
石炭火力発電における問題の多くが、排気ガスと、残った灰の放射能に関することである。
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