AQUOS PHONE ZETA SH-06E
読み:アクオス-フォン-ゼータ-エスエイチ-ゼロろく-イー
外語:AQUOS PHONE ZETA SH-06E

 NTTドコモの、シャープ製のAndroidスマートフォンNTTドコモ 2013夏モデルのうち、ドコモのツートップではない機種の一つ。
目次

概要
 NTTドコモ 2013夏モデルの機種の一つだが、ドコモのツートップから外されたため、殆ど売れなかったとされる残念な機種の一つである。
 従って、夏モデルの中では地味な端末である。派手さはないが、おそらく良い機種である。在庫が余ったためか白ROMでの価格がやや安めであることが特徴。

製品仕様

基本仕様
 採用されたオペレーティングシステム(OS)はAndroid 4.2でAPIレベル17である。
 
CPUSnapdragon 600 APQ8064T 1.7GHz(クアッドコア)
メモリーROM 32Giバイト、RAM 2Giバイト
画面性能1678万色、約4.8インチIGZO液晶フルHD(1080×1920ドット)
タッチパネル静電容量方式、マルチタッチ対応
通信機能音声通話3G:W-CDMA (バンドI、バンドV、バンドVI)
2G:GSM (GSM900、GSM1800、GSM1900)
データLTE (バンド1バンド19バンド21)
3G:FOMA(HSDPA・HSUPA)
2G:GSM
無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)
Bluetooth 4.0+LE (HSPHFPOPPA2DP(aptX対応)、AVRCPSPPHIDPBAPPANHDP、ANP、FMP、PASP、PXP、TIP)
赤外線通信 (注: IrSimpleとIrSSには未対応)
カメラアウト有効画素数約1310万画素(記録画素数約1280万画素)/CMOS
イン有効画素数約210万画素(記録画素数約210万画素)/CMOS
質量約157g(バッテリー装着時)
外形寸法約138×70×9.9mm(最厚部約10.4mm)
接続端子USB 2.0/microUSB、MHL共用 (キャップレス)
ステレオイヤホン端子
ストラップホール(左側面)
カードスロットmicroSDカードスロット(microSDXC 64Giバイトまで対応)
micro USIMカードスロット
バッテリー容量2600mAh
連続通話3G約750分以上
GSM約810分以上
連続待受3G約530時間(静止時)
LTE約460時間(静止時)
GSM約460時間(静止時)
実使用時間約62.5時間
充電時間約220分(ACアダプタ 04利用時)
無接点充電Qi(おくだけ充電)対応
防水IPX5/IPX7

カラーバリエーション
 色は3色用意された。

特徴

沿革

添付品
 本体以外の添付品。電池パックははめ込み式で、利用者が交換できない。
 注意点
 USB充電器等は別途購入が必要だが汎用品がそのまま使える。
 ドコモ標準のmicroUSBを使用する充電器は「ACアダプタ 04」であるが、USB経由で充電すると長持ちしないので、可能ならQiで充電する方が望ましいと言える。

特記点
 筐体左下に、ストラップホールが付いている。
 日本語入力システムは「iWnn IME - SH edition」であるが、非常に使いにくい。
 他の製品、例えば「ATOK passport」などを購入して使用することも可能である。

機能

主要機能
 やれることは全部詰め込んだとも言える、全部入りのスマホである。

カメラ
 カメラは前面と背面に計2台。背面のカメラがメインカメラである。
 メインカメラの撮影サイズは次から選択できる。

エリアメール
 エリアメールに対応しており、緊急地震速報などを受信できる。ドコモのSIMを使用している場合はもちろん、IIJmio高速モバイル/D契約のSIMでも受信できる。
 エリアメールは自動的に受信して表示されるが、プレインストールのアプリケーション「災害用キット」→「緊急速報「エリアメール」」でも確認できる。

ワンセグ
 ワンセグが搭載されている。NOTTVにも対応している。
 ワンセグがあるため、NHKの人が自宅訪問した時にやや弱い。

衝撃の事実
 これから、衝撃の事実をお伝えする。
 まず端末を手に取り、上から見る。右上端が三角になっていると思うが、キャップを開けるような要領で爪で上に持ち上げてみて欲しい。
 そう、なんとワンセグ用のアンテナが伸びるのである。

欠点
 強いて欠点を挙げるなら、次のようなものがある。

ソフトウェア

沿革
 知られる範囲内。

不具合等
 初期のバージョンでは、不具合が多く、比較的短期間にソフトのバージョンアップが行なわれた。

マニアックな利用法

開発環境構築

準備
 Windows PCとAndroid端末を接続することを想定し、そのために最低限必要なソフトウェアは次の通りである。
 自作ソフトウェアの開発、あるいは、いけないこと(謎)をするためには、開発環境構築が必須要件である。
 Windows PCとSH-06Eを繋ぐのは、USBケーブルである。製品には添付されていないので、USB 標準A‐microB USBを購入して使用する。

Android SDK
 まず、Android SDKをインストールする。これは、開発者向けの環境を、自身のWindows PCなどに構築することを意味する。

USBドライバー
 USBドライバーは、シャープの公式サイトからダウンロードできる。
 まず、設定→端末情報→ビルド番号を7回タップして開発者となり、次に設定→開発者向けオプション→USBデバッグをONにする。その後USBケーブルでWindowsに繋ぐ。
 その後、デバイス マネージャーを起動すると、「ほかのデバイス」に「Android ADB Interface」とあるので、右クリックしてドライバーソフトウェアの更新を選び、先に展開しておいた「SHARP共通ADB USBドライバ」のandroid_winusb.infのあるフォルダーを選ぶと、インストールが開始される。
 すると、Android Phoneの下に「Android Composite ADB Interface」が登場し、インストールが完了する。
 Windowsからadb shellを実施し、Android側に表示される内容を許可すれば、次からadb shellでログインが可能になる。

root化
 SH-06Eでも、root権限を取得することは一応可能である。
 ただし、従来よく使われたような一般的な方法では不可能で、難易度とリスクが高い。文鎮化しても、メーカー保証は一切受けられない。
 現在は @fi01_IS01 氏によって確立された方法を用い、system.imgを再作成するというアレゲな方法によって、何とか達成できている。

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