音声コーデック
読み:おんせいコーデック
音声や音楽など音響情報を圧縮・展開するための
コーデック
。
目次
概要
特徴
無圧縮
非可逆圧縮
標準
MPEG派生技術
携帯電話技術
その他技術
非可逆/可逆
可逆圧縮
概要
会話用として、携帯電話機やIP電話などの分野で様々なものが使われている。
ディジタル音楽の分野では、CDは無圧縮だが、
DCC
や
ミニディスク
は記憶容量に難点が存在したため、情報を圧縮して長時間録音に対応する必要があり、この分野でも様々なものが開発され使われた。
一般には、音質を若干犠牲にすることで情報を間引きし小さくする。ただし近年は記憶媒体の容量の向上に伴い、音質を劣化させない可逆圧縮が使われることも増えてきた。
特徴
無圧縮
可逆圧縮すらしない、完全に無圧縮のコーデック。
リニアPCM
(LPCM) ‐
CD-DA
(音楽CD)などで使われている
非可逆圧縮
情報を適度に間引くことで、音質を若干劣化させながら圧縮するもの。
標準
ITU-G勧告
ITU-T G.711
‐ 64kbps PCM
A-Law
μ-Law
ITU-T G.723
ITU-T G.723.1
ITU-T G.726
ITU-T G.727
ITU-T G.729
(CS-ACELP)
MPEG標準
AAC
‐
携帯音楽プレイヤー
などで広く普及したコーデック
HE-AAC
‐ 低ビットレート用。ワンセグや着うたフルなどで使われている
mp1
mp2
‐ MPEG-1機器の多くが採用したコーデック
mp3
‐ あらゆるディジタルオーディオ機器が採用した、標準中の標準
MPEG派生技術
mp3PRO
携帯電話技術
AMR
‐
3GPP
が策定した、ACELPのマルチレート版
AMR-NB
AMR-WB (AWB)
AMR-WB+
ATRACファミリー
ATRAC
‐ ミニディスク(MD)用
ATRAC2
ATRAC3
‐
携帯音楽プレイヤー
用
ATRAC3plus
‐ 長時間録音用
CELP
‐ 米AT&Tが開発した、携帯電話機などでよく使われているコーデック
ACELP
‐ GSMで採用されているエンハンスドフルレート型のCELP
VSELP
‐ GSMハーフレート、PDCフルレートのCELP
PSI-CELP
‐ PDCハーフレートのCELP
QCELP
‐ CDMA用のCELP
EVRC
‐ CDMA2000で用いられている音声コーデック
その他技術
ADPCM
‐ 音源LSIなどや、
PHS
なども採用
DivX ACM Audio Codec ‐ DivX ;-)が採用した、WMAの海賊版コーデック
Dolby AC-3
‐
Dolby Digital
の旧称
dts
‐ DTS, Inc.のコーデック。映画館などで使われている
Indeo Audio ‐ Intelが開発した、
Indeo Video
とセットとなるコーデック
Musepack
Opus
‐ インタラクティブ用途向け。
RFC 6716
にて標準化過程にある
RealAudio
‐ ストリーミング用
Speex
‐
オープンソース
の、音声会話録音用コーデック
TwinVQ
SoundVQ ‐ YAMAHAの製品
Vorbis
‐ オープンソースかつパテントフリーのコーデック。Googleの
WebM
でも採用された
非可逆/可逆
可逆/非可逆が選択可能なコーデック。
Windows Media Audio
(WMA) ‐ Windows Media Playerの標準コーデック。WMA9から可逆のWMA9 Pro Losslessが追加された
WavPack
‐ オープンソースのコーデック
可逆圧縮
音質が劣化しない、可逆圧縮のコーデック。劇的な圧縮率は期待できないが、近年、普及しつつある。
ATRAC Advanced Lossless
‐ 非可逆に、可逆にするための情報を加えるハイブリッドコーデック
Apple Lossless
‐ iTunesや
QuickTime
で使われるコーデック。AppleのiPodももちろん対応
MPEG-4 ALS
DTS-HD Master Audio ‐ DTS, Inc.のコーデック
FLAC
‐ オープンソースのコーデック
Monkey's Audio
‐ フリーソフトウェアのコーデック。圧縮率が高く、この分野では人気上位
TTA
(The True Audio) ‐ オープンソースのコーデック
Dolby TrueHD
再検索