ATRAC3
読み:アトラックスリー
外語:ATRAC3: Adaptive TRansform Acoustic Coding 3
ソニーが開発した音声圧縮技術の一つ。
概要
1999(平成11)年に、携帯音楽プレイヤー用として開発された。
従来のミニディスク用ATRACの改良で、倍の圧縮率を実現した(ATRAC2と同等)。
加えて、ソニーの開発した著作権保護技術MagicGateと組み合わせ、音楽配信用にも利用されている。
特徴
技術
ATRAC3のエンコードは帯域分割フィルターとMDCT(変形離散コサイン変換)を組み合わせ、4つの周波数帯域(0〜5.51/〜11.03/〜16.54/〜22.05kHz)に分割した信号をスペクトル信号に変換した上でトーン信号を抽出し、残りの非トーン成分と個別に信号の特性に応じて符号化する。
前半はmp3と同様だが、後半の符号化手法のおかげで「mp3エンコーダーより軽い処理で」音質を落とさずにエンコードが可能なのが特徴の一つである。
また、ATRAC3ではステレオ信号の左右の位相差を利用して圧縮率を高めるジョイントステレオにも対応している。
ビットレートは132kbps/105kbps/66kbpsから選択可能である。
ファイル
MIMEタイプ名は「audio/vnd.sony.atrac3」である。
ファイルの拡張子は通常は「.aa3」だが、OpenMG(MagicGate)で暗号化されたものは「.oma」または「.omg」となる。
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