TwinVQ
読み:トゥウィンヴィーキュー
外語:TwinVQ: Transform-domain Weighted INterleave Vector Quantization

 変換領域重み付けインターリーブ・ベクトル量子化。NTTサイバースペース研究所(旧NTTヒューマンインタフェース研究所)で開発された音声圧縮符号化技術のこと。
 MPEG-4で採用されているほか、インターネットでの音楽配信にも使用されている。実際の商品としてヤマハのSoundVQなどがある。適応ビット割り当てや可変長符号化や可変ビットフレームを使用せず、ベクトル量子化を行なっているため、符号誤りに強い。特に無線伝送に使用する時に有効である。
 64kbps以下の低ビットレートでMPEG-1 Audio Layer 3(mp3)より優秀。特にレートが下がる程TwinVQが有利になり、最大で約1/20程度の圧縮率が実現できる。ただし、符号化及び復号化の負担が大きく、mp3の3〜4倍程度の時間がかかる。
 NTTのアナウンスでは80kbpsのTwinVQの音質は128kbpsのmp3に勝り、音楽CDに迫る、などと言われていた。TwinVQの場合高音の痩せが激しく、全体的に薄い音を削って圧縮するという事から、それは事実とは大きくかけ離れている。少なくとも、CDの代わりに音楽を聞くならmp3の方が遥かに有利である。
 MIMEタイプ名はaudio/x-twinvq、拡張子は.vqfまたは.vqlが使われる。

再検索