Speex
読み:スピークス
外語:Speex
音声コーデックの標準規格の一つ。主に人間の会話を効率的に圧縮することを目的とする音声圧縮の技術。
情報
概要
人の声を対象としているが、その主たる用途は携帯電話機ではなく、Voice over IP(VoIP)アプリケーションでの利用を想定して開発された音声コーデックである。
非可逆圧縮であり、音質は劣化するが、人間の声の特性に合わせ、人の声以外の情報を削ることで音質を維持しながら圧縮率を高める手法を採用している。
仕様は、2009(平成21)年6月にRFC 5574がStandards Track(標準化過程)で発行された。
現在は開発が終了し、後継となる「Opus」が開発されている。
特徴
品質
VoIPを想定していることから回線速度に合わせて音質が選べるよう、電話並から高音質まで複数のビットレートに対応している。
- 電話並 (サンプリング周波数8kHz)
- 広帯域 (サンプリング周波数16kHz)
- 超広帯域 (サンプリング周波数32kHz)
フォーマット
Speexパケットは、RTPで送信されることが想定されており、RFCではRTPパケット内へのSpeexパケットの格納法が記載されている。
RFCには記載はないが、Speex用のファイルフォーマットは既定がないため、一般にOggに格納され、これをOgg Speexと呼ぶ。このファイルの拡張子は.spxである。
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