ルテニウム
読み:ルテニウム
外語:Ru: Ruthenium

 青みを帯びた銀白色の金属元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、87から124までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は七つある。
 なお、このうちルテニウム96(96Ru)とルテニウム104(104Ru)は、長寿命放射性同位体であるらしく、一説では96Ruの半減期は6.7京年とも言われる。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
87Ru  β+崩壊87Tc
88Ru  β+崩壊88Tc
89Ru  β+崩壊89Tc
90Ru  β+崩壊90Tc
91Ru  β+崩壊91Tc
92Ru  β+崩壊92Tc
93Ru  β+崩壊93Tc
94Ru  β+崩壊94Tc
95Ru  β+崩壊95Tc
96Ru5.54%>6.7×1016(2β+崩壊)96Mo
97Ru2.9日EC崩壊97mTc
β+崩壊97mTc
98Ru1.87%安定核種(中性子数54)
99Ru12.76%安定核種(中性子数55)
100Ru12.60%安定核種(中性子数56)
101Ru17.06%安定核種(中性子数57)
102Ru31.55%安定核種(中性子数58)
103Ru39.26日β崩壊103Rh
104Ru18.62%安定核種(中性子数60)
105Ru  β崩壊105Rh
106Ru1.024年β崩壊106Rh
107Ru  β崩壊107Rh
108Ru  β崩壊108Rh
109Ru  β崩壊109Rh
110Ru  β崩壊110Rh
111Ru  β崩壊111Rh
112Ru  β崩壊112Rh
113Ru  β崩壊113Rh
114Ru  β崩壊114Rh
115Ru  β崩壊115Rh
116Ru  β崩壊116Rh
117Ru  β崩壊117Rh
118Ru  β崩壊118Rh
119Ru  β崩壊119Rh
120Ru  β崩壊120Rh
121Ru  β崩壊121Rh
122Ru  β崩壊122Rh
123Ru  β崩壊123Rh
124Ru  β崩壊124Rh
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

性質
 酸化されにくい金属である。微粉末として酸素を関らせなければ、王水にすら溶けない。
 ハードディスクの磁性層に、ルテニウムの薄膜が用いられている。

安全性

危険性

有害性

環境影響

発見
 1844(弘化元)年、ロシアの科学者カール・クラウスにより、ウラル地方産の鉱石から発見された。
 名称は、ラテン語でロシアを意味する「Ruthenia」にちなんで付けられた。

主な化合物

前後の元素
 
 43 テクネチウム ‐ 44 ルテニウム ‐ 45 ロジウム

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