ベリリウム
読み:ベリリウム
外語:Be: Beryllium

 銀灰色の軽金属元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、5から17までが確認されている。安定同位体は一つのみ。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
5Be 陽子放射4Li
6Be 2陽子放射4He
7Be57.12日EC崩壊7Li
8Be6.7×10−172α崩壊α粒子×2
9Be〓100.00%安定核種(中性子数5)
10Be〓10−5%151万年β崩壊10B
11Be13.81秒β崩壊11B
12Be β崩壊12B
13Be 中性子放射12Be
14Be β崩壊14B
15Be   
16Be   
17Be   
 質量数が11以上になると複雑な崩壊をする。中性子放射のほか、α崩壊を含むことがある。

性質
 実用的な金属中では最軽量である。
 原子炉制御棒材料やセラミックス材料などに使われる。

安全性

危険性

有害性

環境影響

発見
 1797(寛政9)年にフランスの科学者ボークランが緑柱石中に含まれているのを発見した。この時Gl(glucinium)と一旦は命名されたものの、分離することが出来なかった。その後、1828(文政11)年にドイツのクロップラートが元素であることを発見し、ベリリウムと命名した。
 化学名Berylliumは、緑柱石(beryl)から発見されたので、そのギリシャ語名βη'ρυλλοσ(be^'ryllos)から付けられた。
 また、旧名のgluciniumは、ギリシャ語で甘いを意味するγλυκυ'σ(glyky's)から付けられた。

主な化合物

前後の元素
 
 3 リチウム ‐ 4 ベリリウム ‐ 5 硼素

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