ウラン233
読み:ウラン-にひゃくさんじゅうさん
外語:233 U

 ウラン同位体の一つ。
目次

情報

概要
 天然には存在しない。しかし、熱中性子(低エネルギー中性子)で効率良く核分裂する、核燃料の一つである。
 ネプツニウム系列の崩壊生成核種であるほか、トリウム232は中性子を吸収してβ崩壊(β崩壊)するとウラン233に転換する特徴がある。

特徴

核燃料化
 豊富に産出するトリウムから核燃料ウラン233を生成することができるため、これを原子力発電に使うことが研究されている。
 トリウム燃料サイクルと呼ばれており、トリウム熔融塩炉などが研究されている。

生体への影響
 科学技術庁告示第五号 平成十二年科学技術庁告示第五号(放射線を放出する同位元素の数量等)における、ウラン233の実効線量係数(ミリシーベルト/ベクレル)は、次のとおりである。
 つまり、四価以外の化合物10,000ベクレルを経口摂取した時の実効線量は0.50ミリシーベルト(500マイクロシーベルト)である。

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