砂糖
読み:さとう
外語:sugar

 蔗糖(sucrose)を主成分とする代表的な甘味料
目次

概要

基本情報
 蔗糖は、1分子の果糖ケトン基と1分子の葡萄糖アルデヒド基脱水縮合した物質で、二糖類の一つである。
 

誘導体、関連物質の例

特徴

原料
 砂糖黍甜菜(砂糖大根)などから作られる。

近年の動向
 古くから使われてきたで、丸く雑味のない優れた甘味がある素晴らしい甘味料である。だがカロリーが高く(4kcal/g)、血糖値を上げ、虫歯の原因にもなるなどの理由で砂糖離れが進んでいる。
 また、加工食品ではコストの問題でも砂糖離れが進んでいる。元々はキューバが世界最大の砂糖生産地であったが、社会主義革命で砂糖が入手しづらくなり、異性化糖などに移行することになった。ちなみに、異性化糖も4kcal/gである。
 缶コーヒーの甘味料は今も砂糖が主だが、清涼飲料水などでは異性化糖(果糖葡萄糖液糖など)や糖アルコールなどに取って代わられている。このうち、異性化糖はコストが安いことから使われているが、砂糖の生産量が多い国では砂糖が安価であるため、清涼飲料水にも砂糖が使われていることが多いようである。

砂糖の種類
 様々な砂糖が使われている。

吸収性
 砂糖(蔗糖)などは糖質の分子構造が小さいために吸収が早く、血糖値を急激に上昇させてしまう。こういった分子の小さい糖類を単純糖質と言い、その逆は澱粉などの複合糖質である。
 血糖値上昇の反応として血糖値を下げるインシュリンが分泌され、逆に血糖値が下がる現象(ハンガーノック)を引き起こしてしまう。

必要性
 砂糖の過剰摂取は糖尿病などの原因となる。
 但し、糖はの最も重要なエネルギー源であり、また動物のエネルギーの出発物質で生命には欠かせない存在である。
 葡萄糖炭水化物(でんぷん)などを摂っていれば砂糖を取る必要はないが、葡萄糖そのものはおいしくない。
 いずれにせよ、糖分の摂り過ぎは良くないが、摂らな過ぎも問題である。

効果
 カロリーが問題にされることが多いが、食品の安定性、粘性、保存性、保水性向上、澱粉の老化防止等、甘味以外の効果も役立てられている。

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