三温糖
読み:さんおんとう
グラニュー糖や上白糖を製造する時にできる糖蜜、つまり残り液を元に作られる砂糖のこと。三温糖の名は、砂糖の汁を三度煮詰めて作る砂糖、というところから付けられたとされる。
上質な砂糖を作った後の残り液ということもあり、色素などの不純物を多く含み黄褐色をしている。このため砂糖としての純度は低い。
しかし、ごく僅かに含むこの不純物のために「コクのある甘さ」という独特の風味を持っている。この味を生かして、昔から煮物・漬物・味噌料理の味付けに使われてきた。残り物でも美味しくして食べるという、昔の人の知恵である。
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