胡椒
読み:こしょう
外語:pepper
コショウ科
コショウ属
の熱帯性の常縁蔓性低木。および、その実から作った
香辛料
。原産地は
インド
のマラバル地方(ケーララ州)とされている。
目次
情報
分類
旧階層
新エングラー分類法
クロンキスト分類法
種類
特徴
人気
成分
加工
産地
メーカー
情報
分類
▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。
ドメイン
:
真核生物
Eukaryota
界:
植物界
Plantae
門:
被子植物門
Angiosperm
▼: モクレン群 magnoliids
目:
コショウ目
Piperales
科:
コショウ科
Piperaceae
属:
コショウ属
Piper
種: コショウ nigrum
旧階層
古い分類法での階層構造は次の通り。
新エングラー分類法
門:
被子植物門
Angiospermae
綱:
双子葉植物綱
Dicotyledoneae
亜綱:
古生花被植物亜綱
Archichlamydeae
目:
コショウ目
Piperales
科:
コショウ科
Piperaceae
クロンキスト分類法
門: モクレン門 Magnoliophyta
綱: モクレン綱 Magnoliopsida
亜綱: モクレン亜綱 Magnoliidae
目:
コショウ目
Piperales
科:
コショウ科
Piperaceae
種類
そもそも胡椒の実は、収穫時は緑であり、それが赤く熟す。実を乾燥させると黒くなる。
つまり同じ植物だが、収穫時期や製法により、胡椒の実は幾つかに分類される。
黒胡椒(
ブラックペッパー
) ‐ 未熟な実を収穫して乾燥させたもの
白胡椒(
ホワイトペッパー
) ‐ 完熟した実を収穫して乾燥させ、外皮を剥いたもの
緑胡椒(
グリーンペッパー
)
以下は、類似の別種の実が使われている。
赤胡椒(
ピンクペッパー
) ‐ 主にウルシ科のペッパーツリー(胡椒木)の実
ピンクペッパーは定義がなく、様々なものがある。
特徴
人気
爽やかな香りと鋭い辛味を特徴とする。
香辛料としては生産量ならびに消費量ともに第一位であり、料理には欠かせない香辛料の王様と称される。
唐辛子
、辛子(
マスタード
)と並んで世界三大香辛料のひとつとされ、また、クローブ(丁子)、
ナツメグ
(肉荳蒄)と並んで三大香料の一つともされている。
成分
辛味の主成分はピペリン、香りの主成分は
モノテルペン
。
胡椒の辛味と香気成分は皮にあり、種の部分には香気成分がない。
加工
特に黒胡椒(ブラックペッパー)は用途が広く、様々な形で使われる。
ホール (粒全形、切っていない丸ごとであるもの)
四つ割 (粗めに砕いたもの)
八つ割 (粗めに砕いたもの)
あらびき (粗く挽いたもの)
グラインド (挽いたもの)
パウダー (粉末にしたもの)
産地
順不同。名前があるものは、産地にぶら下げて記載する。
インド
マラバル胡椒
テリチリ胡椒(テリチェリー胡椒)
アレッピー胡椒
マンガロール胡椒
インドネシア共和国
ランポン胡椒
ムントク胡椒
マレーシア
サラワク胡椒 (ボルネオ島産)
ブラジル連邦共和国
ブラジル胡椒
上記が主要な産地であり、以下、次のような地域でも作られている。
スリランカ民主社会主義共和国
カンボジア
カンポットぺパー (カンポット地方産)
日本に輸入されているものは、その殆どが、マレーシア・サラワク州(カリマンタン島北部)で作られたサラワク胡椒である。
マイナーだが、カンボジアはフルーティーな香りと辛味を持った高級胡椒の産地として、胡椒マニアの間では有名である。
メーカー
日本では、東日本はS&B(本社東京)、西日本はハウス食品(本社大阪)の製品がスーパーマーケットによく並んでいる。
GABANブランドの香辛料もよく見かけるが、胡椒についてはハウス食品のOEMである。
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