真核生物
読み:しんかく-せいぶつ
外語:Eukaryote

 が核膜に覆われている生物のこと。三ドメイン説におけるドメインの一つ。
目次

概要
 真正細菌古細菌、藍藻類などの原核生物以外の生物が、真核生物である。真核生物のDNAは核膜に覆われた核の中にあり、他の細胞質と隔離されている。
 生物を三つのドメインに分ける三ドメイン説では、真核生物は一つのドメインとされている。他の二ドメインは、いずれも原核生物である。

情報

分類


 五界説六界説では、真核生物は次の4界に分けられていた。
 現在では、これら「界」が同じ階層には無いことが分かっている。
 そこで、界による分類を廃したり、その説を汲みながらも従来の界に当てはめたりなどし、様々な階層分類が模索されている(一覧後述)。

特徴

生態
 原核生物と比較して高等生物であると言われる。
 真核生物は原核生物と比べて大きな細胞をもち、細胞内に様々な器官を持っている。また抵抗力なども備わっていて、長く生きることができるが、代わりに細胞分裂に要する時間は長く、機動力には欠ける。

下位分類
 界・門・綱までの階層構造については、現時点では未完成と言える状況である。
 以下は分子系統解析などによる様々な学説を統合したもの。確定した分類ではなく、今後も様々な説により、変化していくと見込まれる。
 なお、オピストコンタ上界(Opisthokonta)には、動物界(Animalia)に対してコアノゾア(Choanozoa)という分類法があるが、範囲が定かでない。Animalia以外とする場合と、AnimaliaとFungi以外とする場合、などがある。

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