ナツメグ
読み:ナツメグ
外語:Nutmeg

 ニクズク科の熱帯性常緑樹。及び、その実の種から作った香辛料。和名は肉荳蒄(にくずく)。
目次

情報

分類
 クロンキスト分類法では、次のように分類される。

特徴
 ナツメグの木は高さ10m以上にもなる大木であり、ここに直径数cmの実が付く。
 また雌雄異株なので、雌雄双方の木がないと実は成らず繁殖できない。この実のうち種皮がメース、仁(種子の中身)がナツメグと呼ばれる香辛料となる。

起源
 原産地はインドネシアのモルッカ諸島とされる。

可食部
 香辛料としてのナツメグは、甘みのある香りを呈し、挽き肉などの肉料理に良く合うとされる。ハンバーグその他、挽肉料理の臭い消しのための香辛料として使われる。
 他、その香りを生かしてデザートなどにも使われる。

毒性


 ナツメグは、健康には良くない。
 普通は影響が出るほど食べないだけで、大量(成人で5g以上)に摂取すれば強力な興奮剤、幻覚剤として働くために幻覚症状を呈し、量が過ぎれば肝臓毒となり、死に至ることもある。
 致死量はナツメグ2個分とされる。

成分
 香りの主成分はα-ピネン、サビネン、β-ピネン、ミルセン、α-テルピネン、γ-テルピネン、ミリスチシンなどのテルペン類や、サフロールなど。
 このうち、ミリスチシンが香りの主体であると共に幻覚剤であるほか、サフロールは発がん性物質である。

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