枸櫞酸
読み:クエンさん
外語:citric acid

 有機酸(カルボン酸)のうちトリカルボン酸の一つで、ヒドロキシ酸の一つでもある、炭素数6の飽和脂肪酸。脂肪族ヒドロキシトリカルボン酸。
目次

概要
 柑橘類に多く含まれる酸味成分で、名前の「枸櫞」(くえん)とは、レモンの近縁種「シトロン」(和名、丸仏手柑=マルブシュカン)の漢名である。
 なお、「枸櫞」の字が常用漢字から漏れたため、現在は「クエン酸」と書くのが正しいとされている。

情報

基本情報
 

誘導体、関連物質の例

性質
 水溶液は中程度の強酸である。酸化剤、塩基と反応する。金属を侵す。

特徴
 酸化防止剤としての他、清涼飲料水や食品、医薬品等の酸味添加物(酸味料)として使用される。
 枸櫞酸は、摂取された食物の栄養を酸化し、エネルギーとする体内の化学反応であるTCA回路(枸櫞酸回路)の働きに欠かせない成分である。
 お酢(米酢、リンゴ酢など)や、ミカン等の酸味の多い果物類に多く含まれている。

安全性

危険性

有害性

環境影響

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