セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物
読み:セフカペン-ピボキシル-えんさんえん-すいわぶつ
外語:CFPN-PI: Cefcapene Pivoxil Hydrochloride Hydrate
セフェム系抗生物質
の一つ。
目次
物質の情報
薬品の情報
薬効薬理
効果効能
作用機序
用法、用量
副作用など
規制区分
製品例
物質の情報
組成式: C
23
H
29
N
5
O
8
S
2
・HCl・H
2
O
分子量
: 622.11
比重
: (未確認)
融点
: 約135℃(分解)
沸点
: (未確認)
CAS番号
: 147816-24-8
ICSC番号: (登録無し)
化学名: 2,2-Dimethylpropanoyloxymethyl (6R,7R)-7-[(2Z)-2-(2-aminothiazol-4-yl)pent-2-enoylamino]-3-carbamoyloxymethyl-8-oxo-5-thia-1-azabicyclo[4.2.0]oct-2-ene-2-carboxylate monohydrochloride monohydrate
外観:
白色
〜微黄色の結晶性の粉末または塊で、僅かに特有の臭気がある
溶解性:
N,N-ジメチルホルムアミド
に溶けやすい
メタノール
に溶けやすい
エタノール
(99.5)にやや溶けやすい
水
に溶けにくい
ジエチルエーテル
に殆ど溶けない
薬品の情報
薬効薬理
効果効能
主要な用途は次のとおり。
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症
外傷・
熱傷
及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍
咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染膀胱炎、腎盂腎炎
尿道炎
、子宮頸管炎
胆嚢炎、胆管炎
バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎
涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎
外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎
歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎
作用機序
腸管壁のエステラーゼにより
加水分解
されてセフカペンとなり、抗菌力を示す。
β-ラクタム剤耐性菌の生成する酵素β-ラクタマーゼに安定で、幅広い抗菌スペクトルを示す。
細菌
の
細胞壁
生成を妨害して抗菌作用を発揮する。その作用は殺菌的である。
用法、用量
成人で、1回100mg(
力価
)を1日3回、食後に経口投与する。
年齢・症状に応じて適時増減し、重症ないし効果が不十分な場合は150mg(力価)を1日3回、食後に経口投与する
副作用など
過敏症
発疹 (0.1%〜3%、注意)
蕁麻疹 (0.1%未満、注意)
関節痛 (頻度不明、注意)
血液
好酸球増多 (0.1%〜3%)
顆粒球減少 (0.1%〜3%)
貧血
(0.1%未満)
肝臓
ALT(GPT)
上昇 (0.1%〜3%)
AST(GOT)
上昇 (0.1%〜3%)
LDH上昇 (0.1%〜3%)
腎臓
BUN上昇 (0.1%〜3%)
消化器
下痢
(0.1%〜3%)
腹痛 (0.1%〜3%)
胃不快感 (0.1%〜3%)
胃痛 (0.1%〜3%)
嘔気 (0.1%〜3%)
その他
CK(CPK)上昇 (0.1%〜3%)
過敏症(発疹、関節痛、紅斑等)が生じた場合は服用を中止すること。
規制区分
処方せん医薬品
製品例
フロモックス
(塩野義製薬)
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