フロモックス
読み:フロモックス
外語:Flomox

 セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物を成分とするセフェム系抗生物質。メーカーは塩野義製薬
目次

特徴

製品

効果・効能
 細菌感染症の治療に用いる。
 またこれら菌の感染症や、それに伴う扁桃炎・気管支炎・中耳炎・尿路感染症などの炎症によく使われる。
 セフェム系の中で、特にインフルエンザ菌(注: インフルエンザウイルスとは別物)に効果が高いとされる。

用法・用量
 成人で、1回100mg(力価)を1日3回、食後に経口投与する。
 年齢・症状に応じて適時増減し、重症ないし効果が不十分な場合は150mg(力価)を1日3回、食後に経口投与する

成分・添加物

成分

添加物

規制区分

薬効薬理
 腸管壁のエステラーゼにより加水分解されてセフカペンとなり、抗菌力を示す。
 β-ラクタム剤耐性菌の生成する酵素β-ラクタマーゼに安定で、幅広い抗菌スペクトルを示す。
 細菌細胞壁生成を妨害して抗菌作用を発揮する。その作用は殺菌的である。

剤形
 錠剤は75mgと100mgがある。75mgは白色、100mgは薄い赤色のフィルムコート錠である。
 いずれも剤形は円形である。

風味等
 特異の芳香を有するが、味はない。

名称の由来
 不明。

注意点

副作用など
 過敏症(発疹、関節痛、紅斑等)が生じた場合は服用を中止すること。

姉妹品・後発品
 フロモックスの物質特許は2008(平成20)年10月23日に満了、結晶特許は2011(平成23)年3月25日に満了した。
 物質特許が切れて以降ゾロがゾロゾロ出てきているが、これらは結晶特許を侵害しているとして、塩野義製薬から次々と提訴された。だが、訴えられた沢井製薬は、大阪地裁で勝訴(塩野義製薬の請求棄却)している。

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