TOICA
読み:トイカ
外語:TOICA: TOkai Ic CArd

 JR東海ICカード乗車券の愛称。ソニーが開発したFeliCaシステムを採用している。
目次

仕様

概要

カードの目的
 2006(平成18)年11月25日より、名古屋エリア74駅にて導入を開始した、ICカード乗車券である。
 効力などはJR東日本のSuicaとほぼ同等だが、在来線専用であり、TOICA定期券では特急券を別に買い足しても新幹線には乗れない。但し、EX-IC(エクスプレスIC)カードと併用してシームレスに新幹線に乗車することは可能。
 「TOICA」はJR東海(東海旅客鉄道株式会社)の登録商標である。
 

沿革

マスコットキャラ
 マスコットキャラは「ひよこ」であるが、特別な名前は付けられていないようである。
 さすがに「ひよこの親子」ということは有り得ないと思われるが、大と小の2匹がいる。
 なぜTOICAで「ひよこ」なのかというと、元々このカード導入以前は「TORICO」(トリコ)と命名する予定で、商標出願もしていた。つまり、TORICO→とり子→ひよこ、ということである。
 理由は不明だが「TORICO」は廃案となり、最終的に「TOICA」が採用されたが、マスコットキャラはそのまま残されたということである。

特徴

利用範囲

TOICA圏
 2013(平成25)年3月時点で、次の各駅がTOICAエリアである。具体的な範囲は次のとおり(順不同)。

その他
 交通系ICカード全国相互利用により、その他に、次のエリアで利用できる。
 Suica/ICOCA/SUGOCA/manacaは全国相互利用より前から、相互利用されていた。

利用方法
 自動改札機の切符投入口の上部にセンサーが取り付けられており、このセンサーにカードをタッチするだけで改札機を通る事ができる。
 JR東海には、JR東日本のイオカードのようなストアードフェアカードが存在せず、延々とオレンジカードのみを使ってきたが、TOICAによって遂に切符なしでの乗車が可能となった。

種類
 大別して、次の2種類が発売されている。
 また、12歳未満が利用できる小児用もある。

利点
 ICカードならではの特徴として、使い捨てでは無い点がある。TOICAでは、上限2万円まで、自動精算機や自動券売機などで繰り返して何度でもチャージして利用する事ができる(但し一回のチャージは最大1万円まで)。
 また、ICOCA定期券ではICOCAと機能が融合しているため、定期区間外への乗り越しや、区間外からの乗車の場合でも(チャージ残金が足りれば)自動で精算が完了するので、精算機などの精算や切符の購入が不要となる。

技術
 以下はすべて、独自解析情報による。(LE)とあるものがリトルエンディアン、その他はビッグエンディアン。

記録情報
 暗号化されていない領域は次の通り。

Suicaなどと共通
 以下は、Suicaなどと共通でサイバネ規格準拠である。

サービスコード1E8B
 全23ブロック(368バイト)だが詳細不明。

サービスコード1ECF
 1件1ブロック(16バイト)で、最新20件が記録される。
 確認したカードでは、先頭1バイト目が0x00と0x40が交互となっており、他は全て0x00であり用途や詳細は不明である。

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