Microsoft Windows XP
読み:マイクロソフト-ウィンドウズ-エックスピー
外語:Microsoft Windows XP: Microsoft Windows eXPerience

 Microsoft Windowsの一つ。開発コードネームは「Whistler」(ウィスラー)。
目次

概要

由来
 Microsoftの開発した、Windows 2000の後継オペレーティングシステム(OS)である。同時に、16ビットOSであるWindows 98およびWindows Meの後継OSでもあり、このOSによってMicrosoftの懸案だったWindows 9x系とWindows NT系の融合が果たされた。
 アメリカで2001(平成13)年10月25日に発売され、日本語版は英語版の3週間後に発売された。
 なお、Windows XPはクライアント向けの商品で、サーバー用途の商品の名称はWindows 2003である。

バージョン

商品名
 XPは「エックスピー」又は「イクスピアリアンス」と発音するが、日本人にはつらい発音である。
 そこで日本では「ぺけぴー」、「ばつぴー」、「かけるぴー」、「ぺけぽん」などと読まれたりする。
 また「XP」が苦しそうなスマイリー(顔文字)に見えるともっぱらの噂である。

サポート終了
 Windows XPは、2014(平成26)年4月8日にサポートが終了する。
 サポート終了後は、セキュリティ更新などの提供がなくなる。
 しかし、サポート終了の1年前となる2013(平成25)年時点では、新製品のWindows 8は見向きもされず、Windowsの中ではWindows 7は堅調だがWindows XPもまだ3割以上のシェアがある状態である。

特徴

ラインナップ
 次の二種類が用意された。
 また、Professionalは32ビット版と64ビット版が用意された。
 64ビット版はWindows Server 2003 x64 Editionsと同一のコードベースの製品である。したがって、バージョンは32ビット版と違い、Windows NT 5.2相当となる。
 Home Editionは32ビット版のみが用意され、マルチモニター、リモートデスクトップ接続、各種のセキュリティ機能などがサポートされない。

USB
 当初はUSB 2.0シリアルATAのサポートを表明していたが、発売段階で実装されたのはIEEE 1394だった。
 USB 2.0は間に合わなかったので、後日、2002(平成14)年3月からWindows Updateで配布が開始された。

アクティベーション
 インストールから30日以内にインストールIDをMicrosoftに送信してライセンス認証を行なわないと、認証以外の全ての機能が使えなくなる違法コピー防止機構(マイクロソフト プロダクト アクティベーション)が搭載されている。
 ちなみにWindows XP Professional W2k特別アップグレードではインストール時にWindows 2000のCDを要求されない。これでいいのかどうかは不明である。

GUI
 GUIがかなり変更されていて、全体的に丸みを帯びたデザインになっている。同時に色彩センスを疑うような配色になっている。
 流石に問題があると感じたのかは定かではないが、従来のWindows 2000風GUIとする機能が用意されている。

目玉機能
 目玉機能の一つにClearTypeがあり、これは(特に液晶で)文字をきれいに表示する機能である。
 しかし、Windows XPに標準搭載されたMS UI Gothic(デフォルトのシステムフォント)には利かない(工夫すれば使えないことはない)。つまり、あまり役に立たない。本領発揮はXPの後継、Windows Vistaメイリオ(ClearType対応)が標準搭載になってからである。
 また、DirectX 8.1が標準搭載された。

Windows 2000との違い
 先代のWindows 2000との大きな違いに、次のようなものがある。
 ZIPやLZHについては、使いやすいという人と使いにくいという人がいるが、不要であれば機能を休止することもできる。[regsvr32 /u zipfldr.dll]をms-configから実行すれば良い。

サービスパック

種類
 現時点では、Windows XPには次の版が存在する。

SP1、SP1a
 Windows XP発売後に発見された数多くのバグ修正、セキュリティ強化のため様々な改良、仕様変更が施された版。
 新機能には、次のようなものがある。
 また、Windows XP SP1aというものもあり、これはSP1と比較して、Javaの仮想マシン(Microsoft VM)が排除されている。

SP2
 2004(平成16)年9月1日に一般公開されたサービスパックである。
 数多くのバグ修正、セキュリティ強化のため様々な改良、仕様変更が施された。このため、動作しないソフトウェアも出るなど当初はトラブルが発生した。特に、DEPと呼ばれる機能が、影響が大きかった。
 SP2で特に注目されるのは、次の4機能である。
 この他にも、様々な新機能が搭載されている。

SP3
 数多くのバグ修正用更新プログラムに加え、6つの新機能が追加された。但し、その機能は多くの一般ユーザーには、無縁のものである。

生活の中のXP
 Windows XPは今や様々な装置に組み込まれて使われている。
 知られる範囲では、次のものがある(順不同)。

再検索