48ビットLBA
読み:よんじゅうはちビット-エルビーエイ
外語:48bitLBA: 48bit Logical Block Address

 E-IDEから導入された28ビットLBAを、48ビットに拡張する仕様。2001(平成13)年6月にMaxtorBig Driveとして提唱し、その後ATA/ATAPI-6規格で「48bitLBA」という名で正式に仕様となった。
目次

概要
 従来のLBAによるディスクアクセス方式の拡張である。
 従来のLBAはパラメーターが28ビットであったのに対し、こちらはアドレスを2回に分けて送信する(48bit adressing scheme)ことで、およそ倍の48ビットとなった。
 なお、拡張INT13のパラメーターは当初より64ビットで設計されているため、BIOS側の変更はない。

特徴

拡張
 28ビットLBAと48ビットLBAはコマンドで切り替える。48ビットLBA未対応のドライブでは当然切り替えられないので、従来と同様に動作する。
 また、28ビットで収まる範囲へのアクセスは従来の通りのコマンドで行なわれる。このため完全な上位互換があり、また効率もさほど損なわれない。
 48ビットLBAでは最大で約144Pバイト(128Piバイト)まで対応するが、マスターブートレコードの制限により「2Tiバイトの壁」が発生する。この壁はGPT(GUIDパーティションテーブル)で超えることが出来る。対応はWindows Vista以降である。

必須環境
 この機能を利用するためには、次の全てが必要である。
 現在一般的な32ビットOSや64ビットOSは、実際には拡張INT13などのBIOSは使用していない。しかし、OSを起動させるブートローダーが使っているため、必須となる。

対応OS
 Windowsでは、Windows XP SP2以降で正式に対応している。但し、Windows 2000 SP3以降、Windows XP SP1でも、一応対応している。
 Windows 2000 SP3以降およびWindows XP SP1で使用するためには、レジストリの変更が必要である。この変更をしなければ、大容量ディスクを購入して来ても、アクセス可能な範囲、つまり最大約137Gバイトまでの範囲にしかアクセスできない。
 具体的には、レジストリ「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\atapi\Parameters\EnableBigLba」(データ型REG_DWORD)を、「0x1」とし、OSを再起動する。
 なお、Windows XP SP1には重大なバグがあり、EnableBigLbaを有効にするとディスクのデータが破壊される可能性がある。SP1 + hotfix以降でなければならない。

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