EPS12V電源
読み:イーピーエス-じゅうにボルト-でんげん
外語:EPS12V: Entry Power Supply 12V

 BTXフォームファクターで使われている電源ユニットの一つで、SSI電源に属する。EPS電源の後継といえる。
目次

概要
 EPS電源と比べ、Pentium 4以降に対応するべく12V系が強化されている。

特徴

供給電圧等
 EPS電源と同様、+3.3V+5V、+5VSB、−5V+12V−12Vの電源に加え、電源ボタンの状態を通知する信号線が存在する。

メインコネクター
 電源装置からマザーボードへの接続は、EPS電源と同様に12ピン×2列で計24ピンのMBUコネクター(メインコネクター)を使い、さらに12V系供給用に4ピン×2列の計8ピンのEPS12Vコネクター(後述)を併用する。
 
 ATX12V電源(20ピン)から増えたMBUコネクターの4ピン分で+3.3V、+5V、+12Vの供給線が増やされている。

EPS12Vコネクター
 EPS12VコネクターATX12V電源ATX12Vコネクターの後継に相当する。
 
 ATX12Vでは4ピンだったものがEPS12Vでは倍の8ピンとなり更なる大容量に対応可能となった。
 4ピンと互換性があり、二つに分離して従来の4ピン対応マザーボードに接続可能とした電源装置もある。

注意点
 電源供給用のコネクターおよびケーブルが、MBUコネクター(24ピン)とEPS12Vコネクター(8ピン)の二つあるので注意が必要である。
 CPUは12Vを電源に使うが、その供給は8ピンコネクターであり、MBUコネクターの12VはCPUの電源には使われていない。
 組み立てる際、24ピンのMBUコネクターを挿し忘れる人は殆どいないが、8ピンのEPS12Vコネクターを挿し忘れる人は少なくない。後者を挿し忘れると、一見マザーボードは動作しているように見えても、CPUが動作しないという現象が発生する。

再検索