+12V
読み:プラスじゅうにボルト
外語:+12V

 電源電圧の一つ。交流の場合は公称電圧に±を付けて表現しないので、プラス電源は通常は直流である。
目次

概要
 通信回線や、乗用車内など電源供給用としてはこれより高い電圧を使うこともある(例えば電話回線48V))が、実際の電子回路ではこの電圧が最大となることが多い。
 近年の電子回路では、消費電力を抑えることを目的に低電圧化が進んでいる。しかし、そのような流れの中であっても、+12Vは変わらずよく使われている。
 12というのは中途半端だが、この数値の由来は鉛蓄電池の電圧に由来する。

特徴
 パソコン用の電源装置は、+12V供給能力拡張の歴史でもあった。それほど+12Vはよく使われる。
 例えばハードディスクドライブは+12Vをふんだんに使う。モーターの回転等に大きな電流が必要なためと思われる。
 CPUも12Vを使う。例えば、在りし日のCore 2 Duoなら1.3V前後で動作していたが、消費する電流が大きいため+12Vを供給し、基板上で+12Vからこの電圧を作り用いる。この方法が一般のパーソナルコンピューターで採用されたのはPentium 4からで、このためにATX12V電源として、+12Vの供給用コネクター(4ピン)である「ATX12Vコネクター」が追加され、CPUのそばのコネクターに差し込んで用いるようになった。
 また、CPUに付けられるCPUファンも12Vで動作する。

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