K6 |
辞書:科学用語の基礎知識 中央演算処理装置商品名x86編 (INCPU86) |
読み:ケイスィックス |
外語:K6: AMD K6 MMX Processor |
品詞:商品名 |
AMDの開発したRISCアーキテクチャーベースIntel互換マイクロプロセッサーの一つ。AMDのK86シリーズの第六世代であることから、この名がある。
AMD K6-166MHz
64Kバイトの内蔵キャッシュメモリーに加え、7つの実行ユニット、同時命令発行数6、更に8Kバイトもの分岐履歴テーブルなどを持つプロセッサー。動作周波数166MHz〜233MHz、集積トランジスタは880万個。Pentium IIに対抗するプロセッサーだが、ソケット形状はsocket7、つまりPentiumと互換がある。
MMX命令はMMX Pentiumなどと同時に1命令のみ発行でき、2命令発行できるPentium IIよりは若干処理能力的に劣る。但しFPUとの同時実行が可能となため、実数演算を多用する処理ではK6の方が高い性能を発揮する。
ダイサイズはK6-2が81平方mmであり、これに256Kバイトの2次キャッシュを搭載するK6-3(Sharptooth)では135平方mmになる。
このプロセッサーはもともとNexGenという会社が "Nx686" として開発していたものだが、AMDがNexGenを買収し、この設計をベースとして "K6" が開発されることになった。
K6のラインナップ ┏━━━━┯━━━━┯━━━━━━┓ ┃周波数 │FSBx倍率│内部動作電圧┃ ┠────┼────┼──────┨ ┃166 MHz │ 66×2.5│2.9 ┃ ┃200 MHz │ 66×3 │2.9 ┃ ┃233 MHz │ 66×3.5│2.2/3.2 ┃ ┃266 MHz │ 66×4 │2.2 ┃ ┃300 MHz │ 66×4.5│2.1/2.2 ┃ ┗━━━━┷━━━━┷━━━━━━┛
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