Ivy Bridge-DT
読み:アイヴィーブリッジ-ディーティー
外語:Ivy Bridge

 Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャーの後期プロセッサーコアの一つで、メインストリーム用。
目次

概要
 Coreマイクロアーキテクチャーに属し、Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャーのうちの後期コアである。
 22nmへのシュリンクと、GPU機能の強化が特徴で、2012(平成24)年4月24日に発表され、リテール品は2012(平成24)年4月29日に発売された。

特徴

変更点
 Sandy Bridgeの32nmに対し、22nmにシュリンクされているのが特徴。
 また、22nmへの移行で遅延が減少しただけでなく、Intelの量産プロセッサーとしては初の、3Dトライゲートトランジスタ技術を採用することで低電圧状態におけるリーク電流が従来の10分の1に減少、遅延も減ったとしている。
 これにより、同じ消費電力で性能は37%向上するほか、同じ性能なら消費電力は50%減少できるとしている。
 さらに、3Dトライゲートトランジスタによるコストの上昇はわずか2〜3%程度としている。

仕様表
項目特徴
マイクロアーキテクチャーSandy Bridgeマイクロアーキテクチャー
コアのクロック周波数 
オペレーション速度 
1次キャッシュ 
2次キャッシュ(MLC) 
3次キャッシュ(LLC)最大8Miバイト、全コア(CPUおよびGPU)で共有
製造プロセスルール22nm
ダイサイズ160mm2
集積トランジスタ数14億8,000万

新機能等
 Sandy Bridgeのトランジスタ数は9億9,500万に対し、Ivy Bridgeは14億であるが、両者は単純比較はできないとされる。
 Ivy Bridgeは、Sandyと比して20%程度トランジスタ数が増えているが、SandyとIvyを比較する場合、Sandyは11.6億、Ivyは14億と考える必要があるとされる。

技術
 主な対応機能に、次のようなものがある。

プラットフォーム

後継
 Intelは「Tick-Tockモデル」という製品リリースのスタイルを発表している。
 Ivy BridgeはこのうちのTickにあたる。
 後継は、Haswellマイクロアーキテクチャーを採用し、製造プロセスを維持した、Tick-TockモデルのTockに対応する「Haswell-DT」である。

名前の由来
 Ivy Bridgeの由来は不明。直訳すれば、蔦の橋、の意である。

製品

ブランド
 次のような製品がある。
 Core i7 Extreme Editionは、改良版であるSandy Bridge-Eコアが採用されている。

記号
 ブランド名は従来のCore i7/5/3と同様でプロセッサーナンバーで区別する。

全ラインナップ

サーバー用

デスクトップ用

モバイル用

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