Tick-Tockモデル
読み:チック-タック-モデル
外語:Tick-Tock model

 Intelが、CPU製品開発で採用している開発モデル。
目次

概要
 製造プロセスルールとマイクロアーキテクチャーは、共に2年ごとに更新する。但し、互いの更新は1年ずらす、という手法。
 いずれも更新には大きなリスクがあるが、それを一度にせず、順番にすることでリスクの軽減を図ることが可能なほか、それぞれ交互に製品として投入していくことにより、バランスよく製品の性能向上を図ることを可能とする。

特徴

Tick-Tock
 製造プロセスルールから見て、古いマイクロアーキテクチャーをシュリンクしたものを「TICK」、新しいマイクロアーキテクチャーに更新したものを「TOCK」とする。
 プロセスルールの2年交代も相当な難易度だが、そもそもマイクロアーキテクチャーの2年交代が本当に可能なのかというあたりに専門家やマニアの注目が集まっている。

由来
 Tick-Tockモデルは2006(平成18)年頃から開始されたようである。
 「Yonah」が「Coreマイクロアーキテクチャー」に移行したことを契機(実質的なTock)として、「Penryn」(Tick)、「Nehalem」(Tock)、「Westmere」(Tick)、「Sandy Bridge」(Tock)と続いている。

一覧
プロセス 開発コードネームマイクロアーキテクチャー
65nmTockYonahCoreマイクロアーキテクチャー
45nmTickPenryn
TockNehalemNehalemマイクロアーキテクチャー
32nmTickWestmere
TockSandy BridgeSandy Bridgeマイクロアーキテクチャー
22nmTickIvy Bridge
TockHaswellHaswellマイクロアーキテクチャー
14nmTickBroadwell
TockSkylakeSkylakeマイクロアーキテクチャー
10nmTickSkymont

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