マンガン
読み:マンガン
外語:Mn: Manganum

 7族に属する灰黒色の遷移金属元素
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、44から71までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は一つのみ。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
44Mn 陽子放出43Cr
45Mn   
46Mn β+崩壊46Cr
47Mn β+崩壊47Cr
48Mn β+崩壊48Cr
49Mn β+崩壊49Cr
50Mn β+崩壊50Cr
51Mn β+崩壊51Cr
52Mn5.591日EC崩壊52Cr
β+崩壊52Cr
52mMn β+崩壊52Cr
IT崩壊52Mn
53Mn374万年EC崩壊53Cr
54Mn312.11日EC崩壊54Cr
β崩壊54Fe
β+崩壊54Cr
55Mn100.00%安定核種(中性子数30)
56Mn2.5785時β崩壊56Fe
57Mn  57Fe
58Mn  58Fe
59Mn β崩壊59Fe
60Mn β崩壊60Fe
61Mn β崩壊61Fe
62Mn β崩壊62Fe
63Mn β崩壊63Fe
64Mn β崩壊64Fe
65Mn β崩壊65Fe
66Mn β崩壊66Fe
67Mn β崩壊67Fe
68Mn β崩壊68Fe
69Mn β崩壊69Fe
70Mn β崩壊70Fe
71Mn β崩壊71Fe
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

性質
 人間必須微量元素で、栄養所要量は4mg。生体内では酵素生成や骨形成などに使われている。ただし過剰接種は有害で、許容上限摂取量は10mgである。
 成人体内中には約12mgが存在し、特にミトコンドリア中に高い濃度で存在する。
 落花生や蓮根などに多く含まれる。
 マンガン乾電池のプラス極に二酸化マンガンとしても使われている。

安全性

危険性

有害性

環境影響
 環境に有害な場合がある。

発見
 1774(安永3)年に、スウェーデンの科学者ヨハン・ゴットリーブ・ガーン(Johan Gottlieb Gahn)により発見された。
 化学名の語源は、ラテン語で磁石を意味する「magnes」から。

主な化合物

前後の元素
 
 24 クロム ‐ 25 マンガン ‐ 26

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