フマル酸
読み：フマルさん
外語：fumaric acid

　有機酸(カルボン酸)の一つで、不飽和結合が1ヶ所(1価)の不飽和脂肪酸の一つ。
　異性体にマレイン酸がある。

目次 物質の情報 誘導体、関連物質の例 物質の特徴 安全性 危険性 有害性 環境影響

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物質の情報
　フマル酸は、果実酸として唯一、加熱すると昇華する。

• 組成式: C₄H₄O₄
• 構造式: COOH-CH=CHCOOH (trans)
• 分子量: 116.07
• 比重: 1.63 (水=1)
• 融点: 287℃〜302℃ (閉管キャピラリー、急速加熱)
• 昇華点: 200℃
• 沸点: 沸点以下で分解する(230℃、開放容器、→無水マレイン酸)
• CAS番号: 110-17-8
• ICSC番号: 1173
• 化学名: trans-ブテン二酸

　
　常温常圧では無色の結晶性粉末で、臭いはない。
　味は特異な酸味がある

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誘導体、関連物質の例

• フマル酸一ナトリウム (酸味料、ベーキングパウダー)
• フマル酸クエチアピン (抗精神病薬、セロクエル)
• フマル酸クレマスチン (抗ヒスタミン剤)
• フマル酸ケトチフェン (抗アレルギー薬)
• フマル酸ジエチル
• フマル酸チアムリン (抗菌剤)
• フマル酸ビソプロロール
• フマル酸第一鉄 (鉄欠乏性貧血治療薬)

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物質の特徴
　フマル酸はトランス型である。
　異性体であるシス型のマレイン酸は分子内水素結合により分子で輪を作るが、フマル酸は作らない。そこで丸を作らないため、俗に「不丸酸」と呼ばれる。

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安全性

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危険性

• 引火点: (該当資料なし)
• 発火点: 740℃(粉末)
• 爆発限界: (該当資料なし)

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有害性

• 刺激
  • 腐食性: (該当資料なし)
  • 刺激性: 眼、皮膚、気道を刺激する
  • 感作性: (該当資料なし)
• 毒性
  • 急性毒性: (該当資料なし)
  • 慢性毒性: (該当資料なし)
  • がん原性: (該当資料なし)
  • 変異原性: (該当資料なし)
  • 生殖毒性: (該当資料なし)
  • 催畸形性: (該当資料なし)
  • 神経毒性: (該当資料なし)

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環境影響

• 分解性: (該当資料なし)
• 蓄積性: (該当資料なし)
• 魚毒性: (該当資料なし)

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