ニオブ95
読み:ニオブ-きゅうじゅうご
外語:95 Nb
ニオブの同位体の一つ。
情報
- 記号: 95Nb
- 原子番号: 41
- 質量数: 95 (陽子41、中性子54)
- 天然存在比: なし
- 半減期: 34.975日
- 比放射能: 1.45×1015 (1450兆Bq/g)
- 比放射能の逆数: 6.90×10−16
- 崩壊の種類:崩壊後生成物
- 主な由来
- 95Zr (β−崩壊) 半減期64.02日
- 95mNb (IT崩壊)
- 235U (核分裂) 核分裂生成物由来
概要
天然には存在しない同位体である。
核燃料として使われるウラン235が核分裂すると、生じることがある。但し核分裂生成物ではないため、ウランが分裂してそのまま出来るわけではない。
恐らく、核分裂生成物であるジルコニウム93(93Zr)を起点として、中性子捕獲とβ崩壊により、ニオブ95が出来るのだろう。
特徴
崩壊
半減期は34.975年で、β崩壊する。
β−崩壊し、β線(電子=β粒子)と反電子ニュートリノ( ̄(ν)e)を放出して、モリブデンの安定核種であるモリブデン95(95Mo)になる。
生体への影響
科学技術庁告示第五号 平成十二年科学技術庁告示第五号(放射線を放出する同位元素の数量等)における、ニオブ95の実効線量係数(ミリシーベルト/ベクレル)は、次のとおりである。
- 吸入摂取した場合 (酸化物及び水酸化物以外の化合物) 1.3×10−6
- 吸入摂取した場合 (酸化物及び水酸化物) 1.3×10−6
- 経口摂取した場合 (酸化物及び水酸化物以外の化合物) 5.8×10−7
- 経口摂取した場合 (酸化物及び水酸化物) 5.8×10−7
つまり、10,000ベクレルを経口摂取した時の実効線量は5.8マイクロシーベルト(5800ナノシーベルト)である。
代表的な放射性セシウムの1/30程度の影響しかない。
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