ニオブ95
読み:ニオブ-きゅうじゅうご
外語:95 Nb

 ニオブ同位体の一つ。
目次

情報

概要
 天然には存在しない同位体である。
 核燃料として使われるウラン235が核分裂すると、生じることがある。但し核分裂生成物ではないため、ウランが分裂してそのまま出来るわけではない。
 恐らく、核分裂生成物であるジルコニウム93(93Zr)を起点として、中性子捕獲とβ崩壊により、ニオブ95が出来るのだろう。

特徴

崩壊
 半減期は34.975年で、β崩壊する。
 β崩壊し、β線(電子=β粒子)と反電子ニュートリノ( ̄(ν)e)を放出して、モリブデンの安定核種であるモリブデン95(95Mo)になる。

生体への影響
 科学技術庁告示第五号 平成十二年科学技術庁告示第五号(放射線を放出する同位元素の数量等)における、ニオブ95の実効線量係数(ミリシーベルト/ベクレル)は、次のとおりである。
 つまり、10,000ベクレルを経口摂取した時の実効線量は5.8マイクロシーベルト(5800ナノシーベルト)である。
 代表的な放射性セシウムの1/30程度の影響しかない。

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