大阪市営地下鉄
読み:おおさか-しえいちかてつ
外語:Osaka's Subway System

 大阪市交通局が運営している地下鉄スルッとKANSAIPiTaPaに加盟している。地元での通称は「市営地下鉄」「地下鉄」。
目次

概要
 総営業キロ129.9kmで、8路線で営業している。
 大阪市の市営であるため営業区域は大阪市内が主であるが、周辺の市へも路線の延伸などをしている。
 市は、地下鉄を「大阪市高速鉄道」と呼び、各路線は正式には「高速電気軌道第○号線」と呼ばれる。「高速」なのは、当時の路面電車より速かったためで、新幹線並の速度が出るわけではない。

特徴
 現在は8路線あるが、それぞれの路線が概ね格子状に配線されているのが特徴。
 地下鉄だが、御堂筋線中央線の一部箇所は高架路線である。
 御堂筋線の場合、新大阪周辺(江坂駅〜中津駅)が地上である。これは同時期に建設された道路「新御堂筋」と同時に建設されたためで、地下鉄道より遥かに安価かつ安全に建設できた。が、このために暴風雨に弱い地下鉄となった。
 中央線の場合、大阪港駅〜阿波座駅間が地上区間である。これは、建設当時地盤沈下が進んでいた地区で、この地下に線路を作ることはおよそ現実的でなく、また海にも近いことから高潮などの対策上、高架にした方が安全という結論になった。

路線

現行線
路線番号記号通称営業区間営業キロ(km)
1号線M御堂筋線江坂駅〜中百舌鳥駅24.5
2号線T谷町線大日駅〜八尾南駅28.1
3号線Y四つ橋線西梅田駅〜住之江公園駅11.4
4号線C中央線コスモスクエア駅〜長田駅17.9
5号線S千日前線野田阪神駅〜南巽駅12.6
6号線K堺筋線天神橋筋六丁目駅〜天下茶屋駅8.5
7号線N長堀鶴見緑地線大正駅〜門真南駅15.0
8号線I今里筋線井高野駅〜今里駅11.9

収支
 平成26年度 路線別営業係数によると、大阪市営地下鉄で最も儲かっている路線は御堂筋線である。
 対し、長堀鶴見緑地線と今里筋線が赤字路線の筆頭で、これに千日前線、南港ポートタウン線が続く。
 これは、御堂筋線は利用者数が桁違いでドル箱路線であるのに対し、長堀鶴見緑地線や今里筋線は利用客数が桁違いに少ないためである。

計画
 市の条例「大阪市交通事業の設置等に関する条例」では、9路線153kmが計画されている。
 現時点で未着手なのは以下の4路線である。
 このうち、2004(平成16)年10月に出された「近畿地方交通審議会答申第8号」には第8号線(今里筋線)の延伸、第7号線(長堀鶴見緑地線)の延伸が盛り込まれ、このうち第8号線(今里筋線)の延伸は次期整備路線とされている。

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