D-sub
読み:ディーサブ
外語:D-sub: D subminiature

 様々な電子計算機や周辺機器を接続するために使われる、コネクターの形状の一つ。
目次

概要
 台形型(D型)の枠の中に2段から4段のピン列がある。D型であるところから、D-subと呼ばれるようになった。
 DBコネクターと呼ばれることもある。左右にねじが付いていて、固定できるものを特にDBと呼ぶことが多い。

特徴

種類
 D-subは、「形状」と「ピンの密度」と「端子数(極数)」で分類される。形状(シェルサイズ)はA/B/C/D/Eの5種類あり、ピンの並び密度はNormal density/High density/Double densityの3種類がある。ピン数(極数)は、形状と密度から自ずと導き出される。
 オスメスの区別も明記する場合は、最後にMでオス、Fでメスとする(例: DE-09M)。
 これらの他に、104ピンのものなども存在が知られる。

主な用途
 標準密度では、9ピン、15ピン、25ピン、37ピン、50ピンの5種類がある。標準で9ピンの形状に高密度で3段に配列することで15ピンにしたものもある。

形状

DE-09(9ピン2段)
 DE-09の9ピン端子はかつてはATARI仕様ジョイスティック端子として使われ、MSXPC-8800シリーズのジョイスティック・マウス端子としても使われた。
 また、かつてのMacintoshのRS-422もD-sub 9ピンである。
 最近では、USBの普及で減りつつあるが、RS-232C用のコネクターとしても使われている。但し、9ピンを使うものは、実際にはEIA-574という規格である。
 

DB-25(25ピン2段)
 DB-25の25ピン端子は、RS-232Cの正式な規格の端子であり、またMacintoshのSCSIでも使われている。
 

DA-15(15ピン2段)
 DA-15の15ピン端子は、かつてのPC-9800シリーズのCRT端子で用いられた。またMacintoshのCRT端子でも用いられている。但し、PC-9800シリーズとMacintoshとの間に互換性はない。
 
 かつて国内では大きなシェアを誇ったPC-9800シリーズがPC/AT互換機にその役を奪わつつある移行期、国内で販売されるCRTはPC-9800シリーズとPC/AT互換機の双方に対応しており、変換コネクター経由で接続するのが一般的であった。
 

DE-15(15ピン3段)
 PC/AT互換機のCRT端子(いわゆるVGA端子)ではDE-15と呼ばれる、三段のD-sub 15ピンを利用している。DVI端子DisplayPortといった後継も登場しているが、VGA端子はまだまだ現役である。
 
 ミニD-sub、D-subミニ、あるいはHD15という別名がある。

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