D-sub
読み:ディーサブ
外語:D-sub: D subminiature
様々な
電子計算機
や周辺機器を接続するために使われる、
コネクター
の形状の一つ。
目次
概要
特徴
種類
主な用途
形状
DE-09(9ピン2段)
DB-25(25ピン2段)
DA-15(15ピン2段)
DE-15(15ピン3段)
概要
台形型(D型)の枠の中に2段から4段のピン列がある。D型であるところから、D-subと呼ばれるようになった。
DBコネクター
と呼ばれることもある。左右に
ねじ
が付いていて、固定できるものを特にDBと呼ぶことが多い。
特徴
種類
D-subは、「形状」と「ピンの密度」と「端子数(極数)」で分類される。形状(シェルサイズ)はA/B/C/D/Eの5種類あり、ピンの並び密度はNormal density/High density/Double densityの3種類がある。ピン数(極数)は、形状と密度から自ずと導き出される。
オスメスの区別も明記する場合は、最後にMでオス、Fでメスとする(例: DE-09M)。
Normal density (標準密度)
A (DA-15)
8‐7
B (DB-25)
13‐12
C (DC-37)
19‐18
D (DD-50)
17‐16‐17
E (DE-09)
5‐4
High density (高密度)
A (DA-26)
9‐8‐9
B (DB-44)
15‐15‐14
C (DC-62)
21‐21‐20
D (DD-78)
20‐19‐20‐19
E (DE-15)
5‐5‐5
Double density (倍密度)
A (DA-31)
10‐11‐10
B (DB-52)
17‐18‐17
C (DC-79)
26‐27‐26
D (DD-100)
26‐25‐24‐25
E (DE-19)
6‐7‐6
これらの他に、104ピンのものなども存在が知られる。
主な用途
標準密度では、9ピン、15ピン、25ピン、37ピン、50ピンの5種類がある。標準で9ピンの形状に高密度で3段に配列することで15ピンにしたものもある。
DE-09 (9ピン2段)
ATARI仕様
(
ジョイスティック
端子)
RS-422
(
Macintosh
の
シリアル
端子)
EIA-574
(9ピンのRS-232C)
ファイバーチャネル
T1
DA-15 (15ピン2段)
PC-9800シリーズ
の
CRT
(Macintoshとは仕様が違う)
MacintoshのCRT (PC-9801とは仕様が違う)
TTC2M
サウンドブラスター
のゲームポート/MIDIポート
ITU-T X.21
DE-15 (15ピン3段)
PC/AT互換機
のCRT (いわゆる
VGA端子
)
DB-25 (25ピン2段)
RS-232C
EIA-530
Macintoshの
SCSI
PC/AT互換機のプリンター端子(
パラレルポート
)
IEEE 1284
(上記のプリンター端子を用いた高速通信規格)
AES/EBU
DC-37 (37ピン)
AES/EBU
形状
DE-09(9ピン2段)
DE-09の9ピン端子はかつては
ATARI仕様
ジョイスティック端子として使われ、
MSX
や
PC-8800シリーズ
のジョイスティック・マウス端子としても使われた。
また、かつてのMacintoshのRS-422もD-sub 9ピンである。
最近では、
USB
の普及で減りつつあるが、RS-232C用のコネクターとしても使われている。但し、9ピンを使うものは、実際には
EIA-574
という規格である。
DB-25(25ピン2段)
DB-25の25ピン端子は、RS-232Cの正式な規格の端子であり、またMacintoshのSCSIでも使われている。
DA-15(15ピン2段)
DA-15の15ピン端子は、かつての
PC-9800シリーズ
のCRT端子で用いられた。またMacintoshのCRT端子でも用いられている。但し、PC-9800シリーズとMacintoshとの間に互換性はない。
かつて国内では大きなシェアを誇ったPC-9800シリーズが
PC/AT互換機
にその役を奪わつつある移行期、国内で販売されるCRTはPC-9800シリーズとPC/AT互換機の双方に対応しており、変換コネクター経由で接続するのが一般的であった。
DE-15(15ピン3段)
PC/AT互換機のCRT端子(いわゆる
VGA端子
)ではDE-15と呼ばれる、三段のD-sub 15ピンを利用している。
DVI端子
や
DisplayPort
といった後継も登場しているが、VGA端子はまだまだ現役である。
ミニD-sub、D-subミニ、あるいは
HD15
という別名がある。
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