SCSI
読み:スクージ
外語:SCSI: Small Computer System Interface

 電子計算機に各種周辺機器やコンピューター自身を接続するための共通インターフェイス
目次

概要

由来
 SCSIは、かつてShugart社が提唱したSASI規格を元に汎用性を高めたもので、1986(昭和61)年にANSIによりANSI X3.131-1986として規定された。
 これは8台までの機器を5Mbpsで接続できた。

拡張
 後に高速なFast-SCSIや、バス幅を16ビットに倍増し倍速化と接続機器の倍加(16台まで)等の拡張仕様が続々と登場し、やがて複雑怪奇な規格ラインナップとなってしまった。
 また制定される規格と実際に発売される製品の間で使用されている言葉が微妙に違い、ショップおよびエンドユーザーを混乱させる原因となっている。

アドバンテージ
 SCSI登場当時はATA(IDE)に対しスピードがアドバンテージとなっていて、スピードを求めるパソコンマニアなどもハードディスクをSCSIで接続したりしていた。
 しかし現在では圧倒的に安いATA(IDE)のドライブが単純な転送速度でSCSIと遜色ない数字を出すなどしており、大容量ディスクもATAによってリリースされているため、SCSI離れは一層進んでいる。

使用範囲
 これは、パソコンからスーパーコンピューターまで機種を問わず採用されている。
 また、ハードディスクドライブCD-ROMドライブMOドライブ、磁気テープスキャナーなど、様々なものを接続できる。

特徴

規格
正式名称通称転送レートLVD台数ケーブル長
SCSISCSI-15MB/sec×86m
Fast-SCSI SCSI-210MB/sec×83m
Wide-SCSIW20MB/sec×163m
Ultra-SCSIUSCSI-320MB/sec×81.5m
43m
UltraWide-SCSIUW40MB/sec×81.5m
43m
Ultra2-SCSIU240MB/sec812m
Ultra2Wide-SCSIU2W80MB/sec1612m
Ultra160-SCSIU160160MB/sec1612m
Ultra3-SCSIU3160MB/sec1612m
Ultra320-SCSIU320320MB/sec1612m

コネクター
 接続用のコネクターは、日本ではベローズタイプとピンタイプが主に使われたが、現在はピンタイプが主流である。
 
FULL 50pin (SCSI-I 規格)
HALF 50pin (NEC 9801)
HALF 50pin (SCSI-II規格)
HALF 68pin (Wide SCSI-II規格)
MINI 68pin (Wide SCSI-II規格)
D-sub 25pin (Macintosh)
HDI 30pin (Macintoshのノート機)

再検索