ReactOS
読み:リアクト-オウエス
外語:ReactOS

 Microsoft Windowsと、バイナリレベルでの互換性を目標に開発されている、フリーソフトウェアかつオープンソースオペレーティングシステム(OS)。
目次

情報

概要
 Windows NTシリーズのうち、特にWindows XP以降との互換性確保を目指しており、XPの後継を標榜している。
 互換性により、Windows用に開発されたアプリケーション、デバイスドライバー等が動作する。
 この目的のために、クリーンルーム方式でWindowsを解析し、フルスクラッチで実装している。一時は解析者がコーディングをしたことで著作権侵害も騒がれたが、現在は該当者の書いたコードの書き直しもなされ、問題は解消した。
 ただし2013(平成25)年時点でもなお開発中で、バージョン0のα版となっている。
 XPの後継を目指していたが、残念ながらXPのサポート切れまでに実用化できなかった。

特徴

ソフト
 まだ未完成ではあるが、様々なアプリケーションソフトの動作報告が上がってきている。
 標準添付のツール類はWindowsと同様、メモ帳ワードパッド、ペイント、ソリティアなどがある。
 シェルは、Windows Explorerに似たReactOS Explorerである。

機能面
 NTカーネル互換カーネルの動作は概ね安定しているが、Windowsは非常に多機能なOSなので、主要な機能を実装するだけでも相当な時間がかかるものと思われる。
 同様にWindows互換機能を開発しようとする各プロジェクトとも協力関係にあり、それぞれの成果が互いに反映されあう状況である。
 対応していそうな機能(不完全なものも含む)。
 特に、Win32APIの実装についてはWine、ネットワークサービス関係ではSambaなどの開発プロジェクトと連携している。
 ほかに、DirectXのオープンソース版とも言える、その名もReactXも開発中である。

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