Wine
読み:ワイン
外語:Wine: Wine Is Not an Emulator
UNIX
用の
Microsoft Windows
エミュレーションライブラリの一つ。
目次
情報
概要
特徴
発想
動作環境
利点
動くもの
情報
使用途 ‐ エミュレーションレイヤー
開発者 ‐ 開発参加者
最新版 ‐ Wine 1.2.2 (2010(平成22)年12月3日)
最新評価版 ‐ Wine 1.3.14 (2011(平成23)年2月18日)
ライセンス ‐
LGPL
概要
X Window System
、
OpenGL
、そしてUNIXの上に
Win32API
を実装する
オープンソースソフトウェア
であり、
LGPL
のもとで配布されている。
1993(平成5)年から長らく開発中であったが。2005(平成17)年11月9日に待望のベータ版が登場、幾つかのリリース候補版を経て、2008(平成20)年6月17日に遂にWine 1.0がリリースされた。
なお、Wineは「Wineは
エミュレーター
ではない」を意味する
再帰的頭字語
である。
特徴
発想
UNIXでは、Microsoft Windows用のソフトウェアは動かない。その理由はなぜかと言えば、UNIXとWindowsではAPIに
互換性
がないためである。
ならば、UNIXにWindows APIと互換性のある層を用意すれば、UNIXでもWindows用のソフトウェアを動かせるはずである。
Wineは、そのような発想の元に開発されたソフトウェアの一つで、
フルスクラッチ
から書き上げられた、
Microsoft
の著作権を一切侵害しないWindows API実装である。
但し、現在はまだ開発が続けられている途中なので、あまりにも新しすぎるソフトウェアは動作しない。
動作環境
Wineのソースは、x86系のUNIX系OS、例えば
Linux
、
FreeBSD
、
OS X
、
Solaris
等で動作するように書かれている。
利点
開発期間15年という膨大な時の流れの中で、
VMware
などの仮想化ソフトウェアが登場してきた。
VMwareの場合、その環境にWindowsをインストールするにはWindowsを購入しなければならない。しかしWineはWindowsを必要とせず、無料で利用できる点が違う。
動くもの
Wine 1.0の段階で動作するソフトウェアは、次のようなものである。
基本的なWin32 APIのみを利用したソフトウェア
DirectXを使った3Dグラフィックスゲーム
日本産の年齢制限付きゲーム(登場人物は都合上18歳以上)
Photoshop CS2なども動作するようである。
WineにDirectXをインストールすれば、3Dのゲームも動作する。
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