FAT32
読み:ファットさんじゅうに
外語:FAT32: File Allocation Table 32
FAT
の一つで、FAT領域のクラスター番号を32
ビット
で管理する
ファイルシステム
(
ディスク
管理方法)のこと。
目次
概要
特徴
対応環境
クラスター番号
クラスターサイズ
ルートディレクトリ
ファイルサイズ
概要
FATは、
クラスター
リンク情報をテーブルとして持つことを特徴とする
ファイルシステム
(ディスク管理方法)である。
このクラスター番号を32ビット長で管理するものがFAT32ということになる。
特徴
対応環境
Windows 95 OSR2
以降と
Windows 2000
以降、Windows 95 OSR2以降に内蔵の
MS-DOS
7.10でサポートされる。
それ以前のMS-DOS、
PC DOS
やWindowsでは使えない。
なお、
Windows NT
、
Windows 2000
以降では、
NTFS
という新たなファイルシステムにも対応している。
クラスター番号
32ビットのうち28ビットがアドレッシングに利用され、これにより16ビットのFAT(
FAT16
)が最大2.1
Giバイト
までの対応だったのに対し、FAT32では理論上最大2
Tiバイト
までのディスクを管理することができる。
但し、実装上の制限から、
Windows XP
の場合は32GiバイトまでしかFAT32フォーマットのドライブを作成できない。但し作成出来ないというだけで、それ以上の容量でフォーマットをされたドライブが存在するなら、アクセスは問題なく可能である。
クラスターサイズ
パーティションサイズに応じて、次のようなクラスターサイズがデフォルトとして使われている。
32Miバイト〜63Miバイト … 512バイト (Windows NT 3.51〜)
64Miバイト〜127Miバイト … 1Kiバイト (Windows NT 3.51〜)
128Miバイト〜255Miバイト … 2Kiバイト (Windows NT 3.51〜)
256Miバイト〜511Miバイト … 4Kiバイト (Windows NT 3.51〜)
512Miバイト〜8,191Miバイト … 4Kiバイト
8,192Miバイト〜16,383Miバイト … 8Kiバイト
16,384Miバイト〜32,767Miバイト … 16Kiバイト
32,768Miバイト以上 … 32Kiバイト (Windows NT 3.51のみ。NT 4.0以降は未対応)
なお、Windows 95やWindows 98などのFAT32は512Miバイト未満のボリュームに対応しない。これらはFAT16などが使われる。
大容量ドライブでは、総じてFAT16よりも小さなクラスターサイズが利用されており、ディスクがより効率的に利用できるようになった。
ルートディレクトリ
FAT32では、
ルートディレクトリ
も他のディレクトリと同様にサイズが自在となった。
このため、ロングファイル名を使用してもルートディレクトリのエントリが足りなくなる心配が無くなった。
ファイルサイズ
FAT32では、1ファイルのファイルサイズは最大4Giバイトである。
再検索