E-IDE
読み:エンハンスド-アイディーイー
外語:E-IDE: Enhanced IDE
Western Digitalによって提唱された、IDEの拡張規格。IDEに足りなかった、様々な機能を導入した。
概要
これは、様々なベンダーの独自拡張をまとめたデファクトスタンダードであり、標準規格ではない。公式な仕様としては、後にATA-2として採用された。
E-IDEには、次のような特徴がある。
- ATAPIの採用により、CD-ROMなどの接続にも対応
- プライマリ/セカンダリの導入により、接続できる装置は最大4台
- LBAの導入で「504Mバイトの壁」を超えた。この時点ではBIOSの制限で最大容量8.4Gバイト(7.8Giバイト)
- Fast ATAによる高速転送モードの追加。転送速度は11.1Mバイト/秒と13.3Mバイト/秒
なお、「504Mバイトの壁」を超えるためにはドライブだけでなくBIOSの拡張も必要で、この対応も含めてE-IDEという。
特徴
利用環境
この機能を利用するには、次のものが必要である。
OSは、基本的にはWindows 95以降およびWindows NT 4.0 SP3以降で対応している。
ATAPI
IDEは元々ハードディスクドライブの接続しか想定していなかった。
そこで、それ以外のデバイスに対してはSCSIのようなパケット形式のコマンドを用いることにより、様々なデバイスに対応可能とした。この仕様がATAPIである。
この仕様は当初はSFF-8020、後にINF-8020と呼ばれ、ATAとは異なる独自の規格であったが、ATA/ATAPI-4からATA規格と統合された。
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