ATX電源 (オリジナル)
読み:エイティーエックスでんげん
外語:ATX Power supply

 ATX電源規格の一つで、当初のもの。後継となるATX12V電源に移行しており、今では使われていない。
目次

概要
 Pentium 4以前のATXフォームファクター用として使われていた。
 後継は、同じくATXで規定されるATX12V電源である。

仕様

供給電圧等
 +3.3V+5V、+5VSB、−5V+12V−12Vの電源に加え、電源ボタンの状態を通知する信号線が存在する。
 なお、+5VSBとはSB(スタンバイ)、すなわちシャットダウン後にマザーボードに対して供給する待機電力である。

コネクター
 電源装置からマザーボードへの接続は、10ピン×2列で計20ピンのメインコネクター(MBUコネクター)を用いる。
 

特徴
 AT電源との違いは大きく二つある。
  1. 電源スイッチが、メカニカルスイッチからソフトパワースイッチに変わった。
  2. +3.3V電源が追加された。
 その他にも次のような変更点がある。
  1. スタンバイ電源が追加された。
  2. メインコネクター(MBUコネクター)が20ピンに変更された。
 メインコネクター20ピン中、+5Vは4ピン、+3.3Vは3ピンあるが、+12Vは1ピンしかなく電流量にも限度がある仕様上の難点がある。
 これはこの規格が作られた当時、あまり12V系電源が重視されていなかったためだが、後に12Vが多用されるに到ったことから、12V系を強化した後継の電源ユニット、ATX12V電源が規定されることとなった。

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