鶏卵
読み:けいらん
鶏の
卵
のこと。
目次
概要
構造
栄養
生産国
種類
特徴
料理
主食、総菜
菓子
飲料
生食
卵殻
概要
構造
鶏卵は、大きく次のように分けられる。
卵殻
卵黄
卵白
カラザ(卵帯)
栄養
動物性蛋白質にすぐれた、栄養価の高い食品である。
卵黄と卵白で栄養が異なるが、次のような栄養成分(ビタミン、ミネラル等)が含まれる。
卵黄
ビタミンA
ビタミンD
ビタミンE
燐
鉄
カルシウム
レシチン
コレステロール
卵白
蛋白質
ビタミンB2
卵白リゾチーム
(
リゾチーム
)
カラザの栄養価は卵白とほぼ同じだが、その他に「シアル酸」が含まれている。
生産国
国際連合食糧農業機関(FAOSTAT)によると、2005(平成17)年現在の鶏卵の主要生産国は
支那
であり、世界シェアの約40%を占めている。
これに次ぐのが、
米国
、
インド
、そして
日本国
だが、この3国を合わせてもシェアの20%に満たない。
当然、安価な支那産の鶏卵は、加工され、日本にも大量に輸入されている。
種類
日本では、パック詰めする鶏卵は、その重量に応じて次のように区分される。
規格
基準(鶏卵1個の重量)
LL
70グラム以上、76グラム未満
L
64グラム以上、70グラム未満
M
58グラム以上、64グラム未満
MS
52グラム以上、58グラム未満
S
46グラム以上、52グラム未満
SS
40グラム以上、46グラム未満
特徴
料理
鶏卵は世界中でポピュラーな食材であり、様々に調理されている。
主食、総菜
卵そのままを食べる場合には、次のように調理される。
(生で食べる)
卵かけご飯
(そのまま茹でる)
(茹でるだけ)
ゆで卵
半熟卵
温泉卵
(茹でてから揚げる)
(茹でてから蒸す)
(茹でてから燻製にする)
(煮る)
煮卵
(焼いて食べる)
(溶いてから焼く)
卵焼き
伊達巻き
オムレツ
(溶かずに焼く)
目玉焼き
(炒る)
炒り卵
鶏卵を使った料理には、次のようなものがある。
生卵
卵かけご飯
月見うどん、月見そば
すき焼き (溶き卵を用いる)
卵とじ
玉子丼
親子丼
天津飯
ゴーヤーチャンプルー
焼き卵で包む
オムライス
その他、鶏卵を使った加工食品には、次のようなものがある(50音順)。
お好み焼き
カルボナーラソース
卵そうめん(卵素麺、鶏卵素麺) ポルトガル伝来の南蛮菓子
卵豆腐(玉子豆腐)
茶碗蒸し
マヨネーズ
菓子
プリン
カステラ
飲料
ミルクセーキ
卵酒
生食
日本の場合、鶏卵は生食を前提として賞味期限が記載されている。
鶏卵にはサルモネラ菌が付着しているためで、生食するためには可能な限り鮮度の高いものを選び、賞味期限が切れたら加熱して食べるのが賢明である。
海外では、生食そのものを下手物扱いしていることもあり、鶏卵も生食が前提とされていない。
卵殻
卵殻つまり鶏卵の殻は、主成分が
炭酸カルシウム
である。
つまり
石灰岩
と同様だが、
鉱物
よりも消化吸収がよいため、粉末にして食品に添加し、カルシウム強化などに使われている。
インスタントラーメン
のような麺類の場合、栄養強化のみならず、添加することで歯応えを増す効果もあることから、よく使われるようになった。
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