酢酸
読み:さくさん
外語:acetic acid
有機酸
(
カルボン酸
)の一つで、炭素数2の
飽和脂肪酸
。飽和脂肪族モノカルボン酸。
弱酸
。エタン酸とも。
目次
物質の情報
物質の特徴
風味等
安全性
法規制など
危険性
有害性
環境影響
物質の性質
物質の情報
組成式: C
2
H
4
O
2
構造式: CH
3
COOH
分子量
: 60.05
比重
: 1.05 (水=1)
密度
: 1.049g/cm
3
(室温)
融点
: 16.6℃
沸点
: 117.8℃
CAS番号
: 64-19-7
ICSC番号: 0363
官報公示整理番号(化審法番号): 2-688
化学名: IUPAC名ではエタン酸(ethanoic acid)
常温常圧では、独特の強い臭いを持つ液体。
濃度が99.0%以上のものは
氷酢酸
という。これは低温で氷のような
結晶
ができることに由来する。
物質の特徴
酸化剤や
塩基
と激しく反応し、
水素
を発生させる。
若干の毒性があり、消化管への影響により胸焼けや便秘などを起こすことがあるが、適量を使う分には大きな影響はない。
風味等
酸味
がある。
安全性
腐食性物質
法規制など
消防法(危険物の規制に関する政令)
危険物 第四類(引火性液体) 第二石油類、危険等級3
危険性
引火点: 39℃(タグ密閉式)
発火点: 427℃
爆発限界: 5.4〜16 vol%(空気中)
有害性
皮膚
にかけると水ぶくれになる。取り扱いには要注意。
刺激
腐食性: 眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す
刺激性: 反復/長期暴露により皮膚炎を発症することがある
感作性
: (該当資料なし)
毒性
急性毒性
: (該当資料なし)
慢性毒性
: (該当資料なし)
がん原性: (該当資料なし)
変異原性
: (該当資料なし)
生殖毒性: (該当資料なし)
催畸形性
: (該当資料なし)
神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
分解性: 生分解性良好
蓄積性: (該当資料なし)
魚毒性: (該当資料なし)
物質の性質
調理等に使うお
酢
、つまり「
食酢
」には、アルコールを酢酸発酵させて作る「醸造酢」や、酢酸の
水溶液
に調味料を加えた「合成酢」などの種類がある。
どちらにしろ、食酢とは酢酸以外の成分を含むものであるので、CH
3
COOH≠お酢となる。つまり、「酢酸」のことを「お酢」と呼ぶことは不適切である。
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