珪素
読み:けいそ
外語:Si: Silicium

 14族の炭素族に属する、灰色で金属光沢のある半金属元素
 「珪」の字が常用漢字から漏れたため、現在は「ケイ素」とも書く。化合物の日本語名は日本化学会の化合物命名法委員会によるものが正式だが、そこでは前述の理由により「ケイ素」となっている。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、22から45までが確認されている。安定同位体は三つある。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
22Si β+崩壊22Al
23Si β+崩壊23Al
24Si β+崩壊24Al
25Si β+崩壊25Al
26Si β+崩壊26Al
27Si β+崩壊27Al
28Si92.23%安定核種(中性子数14)
29Si4.67%安定核種(中性子数15)
30Si3.10%安定核種(中性子数16)
31Si2.622時β崩壊31P
32Si172年β崩壊32P
33Si β崩壊33P
34Si β崩壊34P
35Si β崩壊35P
36Si β崩壊36P
37Si β崩壊37P
38Si β崩壊38P
39Si β崩壊39P
40Si β崩壊40P
41Si β崩壊41P
42Si β崩壊42P
43Si β崩壊43P
44Si β崩壊44P
45Si   
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

性質
 元素半導体である。現在の半導体素子の主流である。
 地球の地殻の28%を占める主要物質で、地球上では酸素の47%に次いで二番目に多い元素とされる。その殆どは二酸化珪素として存在している。
 珪素は炭素と同じ14族元素だが、化学反応上、炭素との共通点は殆どない。

安全性

危険性

有害性

環境影響

発見
 1824(文政7)年にスウェーデンのベルセーリウスにより発見された。
 名前は1808(文化5)年にイギリスのハンフリー・デービーが命名した。由来は、火打ち石(flint)を意味するラテン語 "silex" から。

前後の元素
 
 13 アルミニウム ‐ 14 珪素 ‐ 15

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