泌尿器
読み:ひにょうき
外語:urinary organ

 老廃物、特に蛋白質の代謝終末産物である尿素などの不要物を体外へ排泄するための器官の総称。
目次

概要
 生物ホメオスタシス(恒常性の維持)と呼ばれる機能を持っており、その実現の一つとして、哺乳類などには泌尿器が存在する。
 体内と体外の物質流通は限られた範囲内で行なわれており、このうち老廃物などの不要物排出機構の一つが泌尿器となっている。

特徴

内容
 泌尿器は、血液(体液)中から不要物を濾過し、濃縮して尿を作り、これを一定量蓄積した後、外部に排出するまでの機構をいう。
 また、その間に尿が経由する器官を総じて尿路という。
 雄性(男性)においては更に、精巣や精管、前立腺などの生殖器も含めて扱う。

機構
 腎臓によって血液から不要物を分離し、尿が作られる。
 尿は尿管を通り、膀胱へ溜められる。
 その後尿は、尿道を通って外尿道口から体外へ排出される。
 この尿の経路全体を尿路といい、腎盂以下の尿路は尿を体外へと導く働きをする。
 尿路は大きく膀胱を境に分けられ、腎臓側を上部尿路、外尿道口側を下部尿路という。

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