性器クラミジア感染症
読み:せいきクラミジアかんせんしょう
クラミジア・トラコマチスによる感染症の一つで、性行為感染症であるもの。
概要
性感染症のうちでも特に多いものの一つ。自覚症状が殆どないため潜在化しやすい。
日本で最も感染者が多いとされる性感染症であり、その数は100万人以上ともされている。
特徴
感染症
男性の場合は、性器と泌尿器が共同となるため、尿道炎などを起こし、排尿時痛を招く。
女性の場合は、骨盤内炎症性疾患を招く。子宮頸管炎を罹患したり、あるいは子宮を通過し卵管に入って卵管を詰まらせ非常に癒りにくい不妊症を発症する危険性がある。仮に妊娠しても子宮外妊娠となったり、無事出産に至ったとしても、子供の眼や耳、肺などに感染してしまう危険性がある。
治療
クラミジア科の細菌は特殊な進化を遂げたためか、細胞壁にペプチドグリカンを含まない。
このため、ペプチドグリカンを標的とする抗生物質であるペニシリン系抗生物質やセフェム系抗生物質などのβ-ラクタム剤は効果がない。
クラミジア治療には、テトラサイクリン系抗生物質、マクロライド系抗生物質、ニューキノロン系抗菌剤など他の系統の抗生物質や抗菌剤が使われている。
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