ロケット・ミサイルの液体燃料の一つ。ヒドラジンと共に使われる。
- 分子式: C2H8N2
- 構造式: NH2‐N(CH3)2
- 分子量: 60.1
- 比重: 0.8 (水=1)
- 融点: -58℃(ICSC)
- 沸点: 64℃(ICSC)
- CAS番号: 57-14-7
- ICSC番号: 0147
- 化学名:
- N,N‐ジメチルヒドラジン
- 1,1‐ジメチルヒドラジン
非対称ジメチルヒドラジン

- 外観: 無色、発煙性で吸湿性の液体、刺激臭を有する。空気に暴露すると黄変
- 溶解性:
強力な還元剤であり、四酸化窒素、過酸化水素、硝酸のような酸化剤と激しく反応する。
この物質は強塩基で、酸と激しく反応し火災や爆発の危険をもたらす。
肺水腫をおこす危険性がある。肝臓、腎臓、中枢神経系などに影響を与える。暴露すると死に至ることがある。
発がん性もあり、取り扱いには厳重な注意が必要である。
ロケット・ミサイルの液体燃料として、ヒドラジンの代わりに使われたり、両者の混合を使う場合もある。
適用法令
危険性
- 引火点: -15℃(密閉式)
- 発火点: 249℃
- 爆発限界: 2.4〜20vol%(空気中)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: 眼、皮膚、気道を刺激する
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: 陽性の可能性がある
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
蒸気を吸入すると肺水腫を起こすことがある。
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: 水生生物に対して毒性が強い
環境中に放出しないように強く勧告されている。
関連するリンク
ICSC 国際化学物質安全性カード
用語の所属

劇物
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ヒドラジン